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都市計画マスタープラン、改定案まとまる 門川町

 門川町は、今後の都市計画やまちづくりの基本的な指針と位置付ける「都市計画マスタープラン」の改定案をまとめ、ホームページで公開した。計画期間は2015年度~24年度の10年間。改定案では、15~19年度の前期に於ける事業の進捗状況や役場内の組織改編を踏まえ、主要事業の実施スケジュールを一部見直した。

 プランでは、町の現況や上位計画、町民の意向調査等を踏まえ、まちづくりの基本的な課題等を整理、まちづくりの将来目標に▽町民・行政が協働でつくる安全・安心なまち▽広域的な視点に立った産業を創造するまち▽子ども・孫の世代に夢や希望をつなぐまち▽門川の豊かな山・川・海を感じるまち―の4項目を掲げる。

 こうした目標の実現に向けて、プランでは町内全域を①居住地ゾーン②商業業務ゾーン③工業振興ゾーン④漁業振興ゾーン⑤田園集落と農林業振興ゾーン⑥自然保護ゾーン―の6つにゾーニング。合わせて、広域幹線道路をはじめとする交通施設や公園緑地・河川・都市下水路、上水道といった都市施設の整備方針などを定めた。

 具体的には、広域幹線道路ネットワークや地域間・市街地内道路ネットワークの整備、緑あふれる市街地の形成に向けた公園整備、防災性を高めるための河川・都市下水路・水道施設の整備、町営住宅の長寿命化や更新、豊かな自然環境の保全、産業団地や漁業集落の整備、災害に備えた避難路・避難施設の整備などを推進する。

 重点整備項目に掲げる産業拠点の形成(産業団地の整備)に関しては、20年度に門川南スマートインター付近を想定した工業団地基本計画を策定した。これを踏まえ、工業団地整備の可能性を検討しつつ、インターチェンジ周辺で開発が進む民間開発用地の活用状況なども踏まえながら、企業立地の適地について検討を進める。

 同じく、国道10号線と門川漁港の間に位置し、古くから居住地としての機能を担ってきた漁業集落地区の整備に関しては、19~20年度にまちづくり基本調査、21年度に住民意向調査を実施。住民の安全・安心や定住意欲の向上に向けて、生活道路や避難路・避難施設、共同住宅、オープンスペースの整備等を検討する。

 プランでは、こうした方針に基づく具体的な事業について、実施方針や実施予定時期などを整理。事業の進捗状況や社会情勢の変化等を踏まえ、改定案ではこの部分の見直しを行った。改定案はホームページや建設課で公開し、2月1日まで意見を募集する。