▲写真は作業の模様
昨年11月から今年1月にかけて、宮崎県内の農場で「高病原性鳥インフルエンザ」の疑似患畜が確認されたことを受けて、宮崎県は各農場で防疫措置を行った。新富町と川南町の農場では高鍋地区建設業協会が、日向市の農場では日向地区建設業協会が、県や市町村、農業関係団体の職員、自衛隊員らとともに対応にあたった。
県内では、昨年11月に新富町の採卵鶏農場、12月に日向市の肉用鶏農場、今年1月に川南町の採卵鶏農場で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認。県は、各地区で移動・搬出制限区域を設定するとともに、飼養家きんの殺処分や埋却作業、消毒といった防疫措置を行い、これまでに全ての農場で措置が完了している。
高鍋及び日向地区の建設業協会は、疑似患畜が確認された農場に会員企業から人員や重機を派遣。オペレーターらが白い防護服に身を包み、殺処分鶏を埋却するための掘削作業や埋却支援作業に取り組んだ。一部の地区では、移動・搬出制限が解除されるまでの間、各地に設置された消毒ポイントへの誘導にも協力している。
県内11地区の建設業協会で組織する一般社団法人宮崎県建設業協会は、2006年に宮崎県と災害時の応急対策業務等に関する協定を締結。大規模な自然災害等が発生した際、協会の保有する人員や資機材等を投入するなどして応急対策に協力している。