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入賞者の努力と栄誉を称える 宮崎県溶接技術競技会表彰式

      

▲写真は表彰式の模様

 宮崎県と一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)が主催した2022年度第66回「宮崎県溶接技術競技会」の表彰式が、1月17日に宮崎県工業技術センターで行われた。表彰式では、優秀な成績を収めた個人13人に表彰状と記念品を、団体の部で優勝した延岡地区に優勝旗を贈り、それぞれの努力と栄誉を称えた。

 競技会は、県内溶接技術の更なる発展や技術者の資質及び技能の向上などを目的に、県と協会の主催で毎年開催しているもの。昨年11月に行われた県大会には、各地区の予選会を勝ち上がった代表選手に加え、新設した女子の部の選手1人、県立産業技術専門校構造物鉄工科の学生4人(1人は女子の部)が特別枠で参加した。

 表彰式で河野俊嗣知事の挨拶を代読した商工観光労働部の米良勝也次長は、溶接技術が製造業や建設業をはじめ、様々な産業になくてはならない基盤技術であると強調。今大会の入賞者に対して、7月に本県で開催される九州大会で素晴らしい結果を残してもらうと同時に、本県のものづくり産業が一層飛躍することを期待した。

 協会顧問を務める蓬原正三県議会議員は、自身の経験を交えながら溶接の奥深さを説き、溶接業界の次代を担う学生や女性技能者が大会に参加したことを大いに歓迎した。同じく横田照夫県議会議員は、溶接がものづくりに於ける扇の要にあたるとしたうえで、「誇りと自信を持って、更なる技術の向上に精進して」と呼び掛けた。

 審査講評で碕山理事長は、外観審査やX線試験、曲げ試験に加え、安全作業なども審査の対象としたこと、入賞者の作品はいずれも甲乙が付けがたく、非常に難しい審査であったことを説明。来たる九州大会、全国大会での活躍に期待を込めた。

 表彰式では、個人及び団体の部の入賞者に表彰状や記念品が贈られた。受賞者を代表して謝辞を述べた片平禎陽氏は、「受賞の喜びを忘れることなく、先輩方の声に耳を傾けながら、自らの溶接技術の向上に努力することはもちろん、後進の指導も積極的に行い、本県の溶接技術の更なる向上に力を尽くしたい」と意気込みを語った。

 一方、新設された女子の部で優勝した池田麻希さんは、大会を通じて女性も活躍できる業界であることを広く知ってもらうとともに、勤務時間や雇用形態など、様々な働き方ができるよう、職場の環境整備が進むことに期待を寄せた。

 今大会の入賞者10人(アーク溶接の部5人・半自動溶接の部5人)は、7月に本県で開催される九州・沖縄地区溶接技術競技会に本県代表として出場する。また、11月に茨城県で開催される全国大会には、今大会のアーク溶接の部で優勝した新村諒太氏(オリンピア工業)、半自動溶接の部で優勝した丸田徹氏(ブンリ工業)が出場する。

 個人の部の入賞者は次のとおり(敬称略)。
*アーク溶接の部
▽優勝=新村諒太(オリンピア工業)
▽準優勝=小野毅(池上鉄工所)
▽優秀賞=中武潤一(九州オリンピア工業)、長野秀樹(山田工業)
▽優良賞=岩佐航洋(池上鉄工所)
▽敢闘賞=吉川太尉(産業技術専門校)
*半自動溶接の部
▽優勝=丸田徹(ブンリ工業)
▽準優勝=片平禎陽(ブンリ工業)
▽優秀賞=高橋航哉(ブンリ工業)、中武和之(赤木鉄工所)
▽優良賞=甲斐旬(向陽プラントサービス)
▽敢闘賞=田上璃温(産業技術専門校)
*女子の部
▽優勝=池田麻希(戸敷興業)