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妙田公園西広場にスポーツパーク 延岡市が整備方針案

 延岡市は、若者を中心に人気のアーバンスポーツを楽しめる「スポーツパーク」の整備に向けて、施設整備に係る基本方針案をまとめた。ヘルストピア延岡の南側緑地(妙田公園西広場)を候補地とし、年齢を問わず多くの市民がスポーツを楽しめる施設を整備する。23年度の実施設計、24年度に整備工事を行う方針でいる。

 スケートボードや3on3バスケットボール、BMX等のアーバンスポーツは、東京2020オリンピックの正式種目となり、全国的に競技人口が増加している。延岡市内でも、アーバンスポーツを楽しむ光景が増えてきたが、市内には競技を安全に行える場所がないこともあり、市民から施設整備を求める声が寄せられていた。

 こうした現状を踏まえ、市は2022年8月、有識者や関係団体、学生、公募委員など15人の委員で構成するスポーツパーク整備検討委員会を設置。3回の会議や県内他市の施設視察を行い、▽大人から子どもまで皆が楽しめる施設▽地域の魅力となる施設▽協働による施設整備―をコンセプトとする整備基本方針案をまとめた。

 スポーツパークの整備場所は、市有地で整備可能な一定の面積が確保できること、競技に於ける騒音等の地域住民への影響、市内中心地から子どもが自転車で行くことができることなどを考慮し、妙田公園西広場(長浜町3丁目)を候補地とする。

 現時点の整備内容は、スケートボードやインラインスケート、BМX等が利用可能なスケートコート(約1300m2)と、3on3バスケットボールのコート2面を計画。このほか、既存の四阿の移設を行うとともに、フェンス設置や夜間利用のための照明設備の設置を行う。必要に応じて、防球対策工事や防音対策工事も実施する。

 他自治体における整備実績等を踏まえた概算事業費は、設計費が約800万円、工事費が約1億2000万円。管理・運営経費として、施設整備から概ね10年経過後の年間修繕費を約300万円、運営管理費を約40万円と見積もる。計画では、23年度に実施設計、24年度に整備工事を行い、25年度の供用開始を予定する。

 基本方針案は、市のホームページ等で公開し、市内居住者等を対象に2月3日まで意見を募集する。

整備基本方針案