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石綿則・大防法改正のポイント学ぶ 日塗装と宮崎市塗装協

  

▲写真は挨拶する平原会長、大会の模様

 一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(堂地隆一支部長)と宮崎市塗装業協会(平原勝利会長)は、9月28日に宮崎市内で2022年度の「安全衛生大会」を開催した。参加者は、建築物の塗装工事等に密接に関わる改正石綿障害予防規則等のポイントを学ぶとともに、安全・安心な職場づくりに邁進することを固く誓った。

 建築物等の解体や改修工事等における石綿の飛散防止対策の強化や、これに関わる労働者等の健康障害予防対策を推進するため、国は21年4月に石綿障害予防規則と大気汚染防止法を改正。石綿含有建材の規正対象の拡大や除去工事に対する規制強化を行うとともに、事前調査の都道府県への結果報告を義務化するなどした。

 開会挨拶で宮崎市塗装業協会の平原会長は、今大会の安全講話のテーマに、こうした法改正のポイントを据えたことを説明。「住宅等の塗装に携わる私達にとって重要なテーマ。制度のポイントをしっかりと学び、意見等も出してもらいたい」と呼び掛けた。

 安全講話では、こうした改正法のポイントについて、大塚刷毛製造株式会社の担当者が説明。石綿含有仕上塗材が新たに石綿含有建材に加わったことや、解体・改修工事の対象建材について、石綿の有無を確認するための事前調査を行い、対象建築物の規模や請負金額に応じて調査結果の報告が義務化されたことなどを解説した。

 このほか、建築研究所などがまとめた石綿含有仕上塗材の処理に関する技術指針で、高圧水洗工法や剥離剤を用いる工法、電気グラインダー等を使用する工法など15の工法が挙げられていることや、石綿含有仕上塗材を切断等で除去した際の湿潤化や隔離養生といった飛散防止措置について説明。現場で使用する保護具も紹介した。

 安全講話後には、日本塗装工業会宮崎県支部の緒方克則顧問が、貴重な講演内容に対して感謝の意を示し、「各事業所で健康被害が起こらないように、しっかりと管理・監督を行ったうえで、作業を行ってもらいたい」と呼び掛けた。

 参加者を代表して安全宣言を行った株式会社大一住装の森崎弘樹氏は、「各社の職域での安全を守るため、一致団結して、労働安全衛生意識の啓蒙、安全作業の追求を実践し、明るい家庭・明るい職場を築くよう日々努力する」と誓いの言葉を述べた。