宮崎市は、経年劣化や設備の不具合等で２０２２年４月から一時休館している「高岡温泉やすらぎの郷」のサウンディング型市場調査を実施する。温浴施設としての機能を維持したまま、稼ぐ施設としての再生を図るため、民間事業者との対話を通じて、地域に有益な運営方法や市場性の有無、市場価値を高めるアイデア等を確認する。
高岡温泉やすらぎの郷は、地域の健康増進及び福祉向上を目的として１９９８年１１月にオープン。建設から２３年が経過した現在、建物や設備等の老朽化が進んでいる。必要改修箇所の調査や改修方針を検討するため、市が施設全体の劣化度調査を行ったところ、多数の改修箇所があり、多額の改修費用が必要であることが判明した。
こうした状況を踏まえ、温浴施設としての機能を維持したまま、稼ぐ施設としての再生に向けた可能性を調査するため、サウンディング型市場調査を実施する。調査に際しては、コンセプトに「高岡地域における外貨を稼ぐ拠点施設としての再生」、基本理念に「地域経済の活性化」及び「安定的かつ継続的な施設運営」を掲げる。
施設の所在地は高岡町小山田１９５３番地。調査対象は、温泉棟や管理棟、研修室棟などの温泉施設（延べ２０９５m2程度）、やすらぎ健康広場（７６００m2程度）、駐車場（第２駐車場含む）、浄水施設等を含む施設エリア全般とする。
対象事業者は、調査に興味を有する法人または法人のグループとし、業種は指定しない。調査では、施設エリアの魅力向上や効率的かつ効果的な施設の改修、譲渡・貸借・ＰＰＰ／ＰＦＩ・ＰＦＩ的手法の活用などに関する可能性、民間活力に際して市に求める条件、地域経済への波及効果、マーケティング戦略等について意見を求める。
参加希望者は、１１月９日までに専用フォームや所定の申込書を通じて申し込む。参加申込書の提出後、個別対話日時調整連絡票をメールやＦＡＸで提出する。専用フォームから申し込んだ場合は提出不要。個別対話は９月２６日～１１月２２日に実施する。１０月２６日に現地見学と説明会を開催し、説明会終了後に全体対話を行う。
サウンディング実施結果の概要は、１２月下旬に公表する予定。実施要領や参考資料、様式等はホームページで確認できる。参加申し込み及び問い合わせ先は、高岡総合支所地域市民福祉課地域係（電話０９８５－８２－１１１１、ＦＡＸ０９８５－８２－３７７９、メール37kikaku-u@city.miyazaki.miyazaki.jp）。