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漁協周辺に水産加工場、来年3月までに稼働 都農町

 都農町は、都農町漁業協同組合の周辺に水産加工場や陸上養殖試験施設を整備する計画を進めている。これまでに施設整備に係る基本計画を策定し、今年8月には水産加工場整備に係る実施設計を野添設計に委託した。計画が順調に進めば、2024年3月までに水産加工場を稼働させる見通しでいる。

 水産加工場や陸上養殖試験施設を町が整備し、宮崎県漁業協同組合連合会の協力を得ながら、町漁協が指定管理者として施設を経営する。魚を安定的に調達するため、海水に頼らない完全閉鎖循環式の陸上養殖の事業化も目指しており、陸上養殖のための7㌧の水槽2基を既存の試験養殖場に設置する。

 野添設計に委託した施設整備に係る実施設計の履行期間は、23年2月28日までを予定。施設の規模は現時点で公表していない。町は、9月定例町議会に上程した一般会計補正予算案に、水産加工場の建設工事費として4億9940万円、陸上養殖試験施設の建設工事費として3200万円を盛り込んでいる。