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油津・夏井道路が来月着工 防災・産業・観光など支援

 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、東九州自動車道の一部を形成する国道220号油津・夏井道路(日南区間・串間区間)の工事に10月から着手すると発表した。10月29日、宮崎県や串間市、日南市とともに、串間市民総合体育館と日南市文化センターでそれぞれ着工式を開催する。

 国道220号油津・夏井道路は、南海トラフ地震時の津波浸水域を回避し、災害時の救助活動等にも機能するとともに、木材輸送など産業活動を支援し、地域観光振興に寄与する安全で円滑な高速ネットワークの形成を目的とする道路。2019年度に事業に着手し、これまで、調査設計・用地買収を進めてきた。

 整備延長は、日南市平野~南郷町中村甲の油津区間が6.4㎞、串間市串間~志布志市志布志町の串間・夏井区間が延長14.1㎞(県内区間は約9.7㎞)。幅員は12m(2車線)。インターチェンジ(仮称)は▽油津IC▽南郷IC▽奈留IC▽串間IC▽夏井IC―の5箇所。全体事業費は約771億円を見込む。

 工事概算数量は、土工約674万m3(切土278万m3、盛土351万m3外)、法面工約64万m2、函渠工2266m、排水工1万7734m、中央分離帯工1万6588m、橋梁13橋(100m以上3橋、100m未満10橋)、跨道橋10橋、トンネル3箇所(総延長2817m)、車道舗装約18万m2などを計画する。

 着工式は、串間区間を10月29日11時から串間市民総合体育館、日南区間を同日15時から日南市文化センターで開催する。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、関係者のみが出席し、来賓祝辞や鍬入れ等を行う。