▲写真は出前講座の模様
県内外で幅広く事業展開するF・Cグループ(山下晃司代表取締役)は、8月22日に宮崎県産業開発青年隊を対象とした出前講座を開講した。出前講座は今回で2回目。担い手の確保・育成が喫緊の課題である建設分野に於いて、将来を担う隊員の知識や技術の習得に役立ててもらおうと、隊員43人に対して講義や実習を行った。
警備事業を展開する株式会社F・Cガードは、人とAI(人工知能)を掛け合わせた「次世代ハイブリッド警備」をテーマに講義を実施。AIの定義を説明したのち、九州内で同社が初めて稼働させたAI警備システム「KB-eye」(ケイビーアイ)について、実際の映像を用いながら、その仕組みなどを解説した。
KB-eyeは、現場にカメラを設置し、AIを使った映像解析で車両や歩行者の動きを判定して、自動でLED看板の表示を切り替えて誘導を行う。現場の交通量に合わせて的確に誘導する機能を搭載。人と機械の良いところを活かすことで、安全かつ効率的な警備を行うことができるとまとめた。
F・Cコンサルタント部は、道路補修の調査手法として、ハンディプロファイラ「するする君」を使用し、わだち掘れや平坦性、距離を計測していることを説明。同社が所有する路面性状計測車で、舗装面を走査しながら、ひび割れ、わだち掘れ、平坦性、距離、IRIを同時に計測でき、作業効率や安全性が向上したことを紹介した。
このほか、同社が所有する橋梁点検車「ブリッジマスター」と同型モデルの映像を見ながら、橋梁点検の手法も解説した。
F・Cグループ総務主任の酒井崇行氏は、「出前講座は、地場の企業がどのような仕事をしているのかを知ってもらう機会。最先端の技術に触れ、地元企業に興味を持ってもらい、修了後は地元の企業に就職してもらえれば嬉しい」と期待を込めた。