▲写真は研究会の模様
宮崎県警備業協会・青年部会は8月22日、宮崎市の宮崎県建設技術センターでAIを活用した「ハイブリッド警備」に関する研究会を開催した。研究会には、県内の建設会社や警備会社のほか、警察関係者や地方自治体の職員など100人超が参加。次世代警備システムの概要や活用法などについて学んだ。
開催に先立ち挨拶に立った福田保会長は、慢性的な業界の人手不足を背景に、AI警備がこうした諸問題の解決に繋がると指摘。「AI警備は、安全・安心な警備を行うためだけではなく、人手不足の解消にも繋がる。今回の研修会はこれを学ぶ良い機会。しっかりと学び、今後に活かしてもらいたい」と呼び掛けた。
続いて、研究会を企画した青年部会の山下晃司部会長が挨拶。開催趣旨について説明を行うとともに、今後の展望などを話した。
研究会では、「現状の警備業と今後の展望」と題して、一般社団法人全国交通誘導DX推進協会の秋山一也代表理事が講習を行ったほか、「AI警備システムの概要」について、KB-eye株式会社の橘田孝一代表と折井貴洋氏が解説した。実機を用いた稼働説明も行われ、参加者はメモをとるなどして担当者の話に聞き入った。
AIによる警備システムの特徴として、自動感知機能により通過した車両台数をAIが管理・判断することで、自動で工事信号を切替え、警備員を従来の半分程度に抑えることが可能となり、現場の安全性も大幅に向上することが期待されている。
山下青年部会長は、「このような講習会は協会では初めての試み。より高いレベルでの安全・安心を追求するためにも、常に新しい技術を学ぶ姿勢が重要」と話した。