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県内初、国産ドローンの勉強会 明光社とVFRが共催

      

▲写真は勉強会の模様、蒼天、PF2-AE

 電気設備工事やドローンスクールの運営等を手掛ける株式会社明光社と、国産ドローンメーカーのVFR株式会社は、8月23日に宮崎市内でACSL社製国産ドローンの勉強会及びデモフライト体験会を行った。体験会には、建設業や林業をはじめとする関係者80人余が参加し、最新の国産ドローンについて理解と見識を深めた。

 勉強会は、国産ドローンの利活用促進を目的として、両社が県内で初めて開催したもの。冒頭、挨拶に立った明光社の海江田和成取締役営業本部長は、「国の基準を満たし、セキュリティーに特化した最新の国産ドローンについて学ぶことで、参加された皆様方の今後の事業に少しでもお役に立つことができれば」と話した。

 講師を務めたVFRの湯浅浩一郎代表取締役は、国産ドローン「蒼天」「PF2-AE」について講演。国産ドローンを取り巻く環境や市場の動向、用途に合わせたドローンの活用事例紹介など、映像を用いながら分かり易く説明した。参加者は、講師の話しをメモに取るなどして、講演の内容に熱心に聞き入っていた。

 航空法の改正に伴い、国内外の市場規模が大幅に高まることが予測される中、部品や周辺機器等からの情報漏洩を防止するため、国産ドローンの開発が切望されており、「蒼天」はこうした問題の解決に繋がると期待されている。情報漏洩リスクを軽減するだけではなく、品質管理が容易になることで、コスト削減も可能になる。

 一方で、様々な用途に合わせて運用できる「PF2-AE」は、LTE通信を標準搭載し、監視を続けながら、2地点間で無人での離着陸が可能。配送や宅配での利用を視野に入れる。操作が容易なユーザーインターフェイスにより、橋梁点検等も安全に行うことができるほか、災害時の調査や施設警備等への活用も期待されている。

 場所を移して行われたデモフライト体験会では、インストラクターが実際にドローンを操縦しながら、各種機能などについて説明を行った。

 明光社の新井考明代表取締役は、「災害時の対応や二次災害の防止に活用してもらうためにも、県内企業が導入するきっかけをつくりたい」と話した。本件に対する問い合わせ先は、明光社ホームページの問い合わせBOXまで。