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建設産業の課題等解決へ、24件の取組支援 推進機構

 公益財団法人宮崎県建設技術推進機構は、建設産業の課題や社会資本の整備及び維持管理等に関する研究・活動を支援する宮崎『ひと・まち・みらい』づくりに関する研究・活動等助成事業の対象に、研究部門9件と活動部門15件を選定した。研究部門は年間100万円、活動部門は年間30万円を上限に、助成金を交付する。

 中長期的な担い手の確保や技術力の向上、技能の継承といった建設産業の課題に関する研究・活動のほか、社会資本の整備及び維持管理、美しい宮崎づくりに関する研究・活動を支援することで、建設産業の課題への取り組みや建設事業の技術水準の向上を図り、良質な社会資本の整備の推進に寄与することが事業の目的。

 研究部門のうち特定テーマに関する研究では、前年度に採択した▽建設産業における人材確保のための魅力発信の手法検討及び効果検証▽多自然川づくり計画支援ツールの研究開発▽橋梁点検におけるドローンの活用▽地域活性化のための景観・まちづくり整備/ガーデンツーリズム「宮崎花旅365」の全県展開―を継続支援する。

 一方、自由テーマに関する研究では、前年度に採択した1件のほか、新たに▽宮崎県内既設木製道路橋の力学特性の経年変化に関する研究▽谷地形による3次元浸透流を考慮したため池堤体の浸透破壊に対する弱部抽出手法の開発▽綾北川流域および本庄川流域における濁水対策に関する研究▽宮崎発「無人打音検査用ロボット」の開発―を採択した。

 このほか活動部門では、▽このはな西都原古墳群の桜並木再生活動▽ベンチのあるまちづくり▽遊休農地の再生を通じた美しい里山モデルづくり▽南郷大島活性化のための環境整備活動▽建物を大切に使うこととは▽宮崎版インフラメンテナンスに携わる技術者の再教育▽地域の宝を未来に伝え共に磨く―などを採択した。

研究部門(特定テーマ)を除く助成事業のテーマと申請者は次のとおり(敬称略)。

*研究部門(自由テーマ)
▽宮崎県内既設木製道路橋の力学特性の経年変化に関する研究=NPO法人宮崎社会基盤保全技術研究所/中澤隆雄
▽谷地形による3次元浸透流を考慮したため池堤体の浸透破壊に対する弱部抽出手法の開発=宮崎大学工学部/神山惇
▽綾北川流域および本庄川流域における濁水対策に関する研究=宮崎大学工学部/村上啓介
▽美しい街づくりにつながる街路樹づくりについて=一般社団法人日本造園建設業協会
▽宮崎発「無人打音検査用ロボット」の開発=宮崎大学工学研究科/李根浩

*活動部門
▽このはな西都原古墳群の桜並木再生活動=全建緑陽会
▽土木技術の伝承・技術力の向上に向けた活動=全日本建設技術協会宮崎県特別会員支会
▽全国にひろげよう!地域の橋を中心としたインフラ啓発活動=宮崎「橋の日」実行委員会
▽「五ヶ瀬の社会基盤整備について考える」討論会ー五ヶ瀬町の建設業の未来を考える=五ヶ瀬町建設業協会
▽祖母・傾・大崩ユネスコパークエリアの登山道整備を通した美しい宮崎づくり=NPO法人ひむか感動体験ワールド
▽ベンチのあるまちづくり=赤江未来の会
▽国道327号における景観再生活動=耳川水力安全環境協議会
▽遊休農地の再生を通じた美しい里山モデルづくり=ソーシャルビジネスクラブ西米良
▽自然災害に備えた社会資本の整備と防災への取り組みに関する技術講演会=一般社団法人宮崎県地質調査業協会
▽南郷大島活性化のための環境整備活動=大島プロジェクト会議
▽建物を大切に使うこととはー名建築と宮崎ー=ひむかヘリテージ機構
▽宮崎におけるデジタルとまちづくり(これからを担う大学生がデジタルデバイドの点からまちづくりを考える活動)=宮崎産業経営大学法学部
▽宮崎の多自然川づくりの啓発活動=特定非営利活動法人大淀川流域ネットワーク
▽宮崎版インフラメンテナンスに携わる技術者の再教育=宮崎大学工学教育研究部/森田千尋他7人
▽地域の宝を未来に伝え共に磨く=串間のみちを考える女性の会。

助成事業一覧