宮崎県とNPO法人大淀川流域ネットワークが運営する宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会は、今月末に県北及び県南会場で開催する2022年度第2回研修会をオンライン形式に変更する。既に申し込み済みの者は、参加申込済伺書とオンライン研修会の申込書をメールで送付する。これから申し込みを行う者は、所定の申込書に必要事項を記載し、9月6日までに電子メールで送付する。
研修会は、河川や砂防に関係する行政及び企業の技術者が対象。多自然川づくりに関する全国トップクラスの研究者などを講師に招き、河川の水辺環境に関する知見や技術を習得する機会を提供するとともに、全国的な施策である多自然川づくりの理念やこれを地域に適用するための具体的な方法などを実践的に学ぶ。
今回の研修では、宮崎野生動物研究会の中村豊副理事長が「河川に関りを持って生息する野鳥の生態」をテーマに講演。川づくりの設計と土木施工の技術向上のため、県内で記録のある野鳥が、餌場や子育て等で河川を利用する形態や時期等を紹介する。
また、名古屋工業大学の萱場祐一教授は、「中小河川における多自然川づくり~流域を視野に入れて治水と環境の調和を図る~」をテーマに、流域治水の時代において、治水と環境の調和を図る多自然川づくりを一歩進めるためのポイントを紹介する。
講演の動画は、9月20日7時~22日21時に特定の者しか閲覧できないように設定して、YouTube上で公開。閲覧のためのURLを、事前に登録したメールアドレスに送付する。受講者は前述の期間内にオンライン研修会を受講する。
研修受講後、指定されたレポート様式に手書きで研修内容のレポートを作成し、9月27日まで(消印有効)に宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会へ郵送で提出する。パソコンで作成したものやコピーしたもの、FAXやメールでの提出は不可。新規で受講する者以外は、受講者カードの提出は不要とする。
研修会は、宮崎県の総合評価落札方式で評価項目に設定されているほか、一般社団法人全国土木施工管理技士連合会のCPDS認定講習、一般社団法人建設コンサルタンツ協会のCPD認定プログラムとして申請する。
研修会の詳細はホームページ(https://www.oyodo-river.org/)で確認できる。問い合わせ及び申し込み先は、宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会(NPO法人大淀川流域ネットワーク事務局内、〒880-0013宮崎市松橋1丁目36小松排水機場内、電話0985-78-2655、メールmizube@oyodo-river.org)。