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安全・高品質な施工管理の留意点など学ぶ 技士会高鍋支部

      

▲写真は挨拶する木村支部長、研修会の模様

 宮崎県土木施工管理技士会高鍋支部と高鍋地区建設業協会(木村尚人支部長・会長)が主催する2022年度の「土木施工管理技術研修会」が、8月9日に高鍋町内で開かれた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、土木工事に携わる技術者らが、技術力の向上や安全で高品質な施工管理を推進するために留意すべき事項を学んだ。

 挨拶で木村支部長は、研修会が土木技術者の技術力の向上や安全で高品質な施工管理の推進を目的としたものであることを説明。感染症対策や働き方改革、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及による担い手育成、ICT施工や建設DXの導入による生産性の向上など、様々な施策に取り組むことに意欲を示した。

 また、時代や環境の急速な変化に対応しながら、施工管理を妥協なく行うことが、技術者のスキルやモラル、社会的地位の向上に繋がることを強調。「日々の取り組みが将来的な建設業の明るい未来に繋がれば」と期待を込めた。

 宮崎県高鍋土木事務所の小倉浩嗣所長は、会員の日頃の連携や支援に対して感謝の意を示すとともに、「引き続き十分な連携をとりながら、質の高い社会資本整備を推進していきたい」と述べ、各種事業への理解と協力を求めた。

 研修では、高鍋土木事務所工務課の飯干晶議課長が「土木事業概要」について講演。防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の概要や事例を説明するとともに、流域治水や公共施設の老朽化対策、CCUS活用モデル工事及びICT活用工事の実施要領などについて解説した。

 宮崎県児湯農林振興局農村整備課の内村雄三課長は、「宮崎県の農業と農業農村整備事業」をテーマに講演。県における農地の整備状況や農業農村整備事業の役割、児湯管内の事業の実施状況などを紹介した。

 研修ではこのほか、宮崎県工事検査課の甲斐次義氏と瀬ノ口正一氏の両工事検査専門員が「工事検査」について講演。中間検査や検査基準の改定内容を説明するとともに、指導助言やコンクリート施工に於ける注意点などを解説した。参加した技術者は、講師の話す内容をメモに取りながら、熱心に話に聞き入っていた。