▲写真は児玉清和副会長、成岡技術委員長、出前講座の模様
宮崎県舗装協会(河野孝夫会長)は7月28日、宮崎県産業開発青年隊を対象とした出前講座を宮崎県建設技術センターで開いた。青年隊の隊員45人を対象に、舗装に関する専門的な講義を実施。意見交換では、将来に対する隊員の希望や不安について、協会員が自身の経験を交えながら、親身になってアドバイスした。
出前講座は、建設産業の喫緊の課題である若年労働者の確保・育成を目的に、舗装について学ぶ場、コミュニケーションの場として2017年から開催しているもの。開始式で挨拶した児玉清和副会長は、本県建設産業の将来を担う隊員に対して、建設業が果たす役割を説明し、「誇りと自信を持って頑張って欲しい」と呼び掛けた。
舗装に関する講義では、成岡弘二技術委員長が講師を担当。舗装に要求される機能やアスファルト舗装の各層の役割、舗装工事の施工手順などについて説明を行った。また、排水性舗装や半たわみ性舗装、保水性・吸水性舗装といった様々な舗装の種類を解説するとともに、施工時に使用する様々な重機を動画で紹介した。
意見交換会では、舗装工事業に関する疑問について、隊員が協会員に質問。隊員からは、給与や休暇といった労働形態のほか、舗装の施工に係る金額や日数、会社が求める人材、取得したほうがよい資格、舗装業でのやりがいなどについて質問が寄せられ、会員がそれぞれの問いかけに丁寧に回答していた。
出前講座を受講した産業開発青年隊の久松宏平さんは、「日常を支える舗装について詳しく知ることができ、興味を持つことができた。舗装業への就職も視野に入れて、今後の青年隊での生活に励んでいきたい」と話した。児玉副会長は、出前講座を通じて、一人でも多くの若者が建設業界に入ってきてくれることを期待していると話した。