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安全に働ける職場づくりを推進 宮崎安全施設事業協同組合

      

▲写真は挨拶する迎理事長、大会の模様

 宮崎安全施設事業協同組合(迎敦雄理事長)は7月5日、宮崎市内で2022年度の「安全大会」を開催した。参加人数や規模を縮小し、全員がマスクを着用するなど、会場では新型コロナウイルス感染防止対策を徹底。安全表彰や安全講話、安全宣言を通じて更なる意識の高揚を図り、労働災害及び交通災害を撲滅することを誓った。

 大会で挨拶に立った迎理事長は、10月から本格的にスタートするアルコールチェックの義務化や熱中症予防対策の徹底について言及。「今大会がすべての人達が安全に働くことのできる職場づくりにつながるよう願う」とともに、「若い世代が働いてみたいと思える、明るい豊かな業界づくりを目指していこう」と述べた。

 表彰式では、安全衛生優良事業所表彰を受賞した山王道路機工、優良従業員表彰を受賞した不動親延氏(宮崎ライン工業)と中武大氏(山王道路機工)、優良運転者表彰(金)を受賞した村社朝美氏(南九州みかど)、同(銀)を受賞した美戸翔氏(南九州みかど)と福永光博氏(九州ジスコン)、同(銅)を受賞した清水詠三氏(南九州みかど)と広川良治氏(九州ジスコン)に表彰状と記念品が贈られた。

 来賓挨拶で宮崎県警察本部交通規制課の澤田信也課長は、危険運転で尊い人命が失われている昨今の交通情勢を踏まえ、道路の安全を確保できる交通安全施設の重要性を強調。適切な施設の整備や維持管理に取り組む考えを示し、これに対する理解と協力を会員に求めたほか、自身の経験を踏まえた労働災害防止のポイントを紹介した。

 安全講話では、宮崎市消防局応急手当研修センターの瀬戸長孝美指導員(救命救急士)と警防課救急救助企画室の神恵拓哉氏を講師に招き、心肺蘇生法(CPR)や自動体外式除細動器(AED)に関する救命入門コースを開講。倒れている人を発見した際の処置について、講話や実技を通じて心肺蘇生法の流れなどを確認した。

 宮崎労働基準監督署安全衛生課の原敏彦氏は、県内及び管内の労働災害の発生状況や個別の災害事例に対する再発防止策、高年齢労働者に配慮したエイジフレンドリーガイドラインのほか、暑さ指数計やスポットクーラーの活用、管理・監督者による頻繁な巡視、朝礼等での注意喚起といった熱中症予防対策のポイントを解説した。

 安全宣言では、青年部代表の巻木輝正氏が「自主的な労働災害防止活動を推進し、広く安全意識の高揚と安全活動の定着を図る」「脇見・ぼんやり・妨害運転等追放及び歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上に努める」「全国安全週間のスローガンを目標に年間活動を展開する」と力強く宣言した。