▲写真は挨拶する石川会長、研究集会の模様
宮崎県と一般社団法人宮崎県浄化槽協会(石川武則会長)は、7月4日に宮崎市のJAアズムホールで2022年度「第24回宮崎県浄化槽研究集会」を開催した。新型コロナ感染防止対策を徹底し、参加者が浄化槽の施工・維持管理や処理に関する技術等を熱心に学んだ。
浄化槽行政が抱える課題や浄化槽の施工・維持管理に関わる諸問題の解決、また、浄化槽に関する高度処理技術等の習得を図ることを目的として、浄化槽関係事業者や行政関係職員を対象に開催しているもの。宮崎県浄化槽普及促進協議会や公益財団法人宮崎県環境科学協会、宮崎県管工事協同組合連合会が後援した。
主催者挨拶で石川会長は、県内河川の水質が改善されていることについて言及し、協会員の精力的な活動の成果であると指摘。会員の努力や取り組みに感謝の意を示すとともに、業界の発展のためにも引き続き、浄化槽の維持管理や清掃、施工等に努めることに意欲を示した。
研究集会では、NPO法人大淀川流域ネットワークの杉尾哲代表理事が「大淀川流域における環境問題」をテーマに講演。大淀川水系の水質状況や水環境の改善を目的とした単独浄化槽から合併浄化槽への転換促進、生態系を守るために実施している取り組みなどについて説明した。
公益社団法人熊本県浄化槽協会の法定検査部の坂口頼曉部長は、「令和2年熊本豪雨と浄化槽」について発表。20年7月に発生した熊本豪雨の被災状況や浄化槽の復旧に向けた留意点、今後の課題などを解説した。
研究集会ではこのほか、宮崎県環境森林部環境管理課水保全対策担当の甲斐浩平氏が「本県における浄化槽行政の取組と課題」について報告。宮崎県浄化槽協会県北地区協議会の坂本恒氏(株式会社日向衛生公社)は、「日本三大秘境の汚泥処理事情」をテーマに、椎葉村における汚泥処理の沿革や汚泥減量化の取り組みとその効果について発表した。