▲写真は挨拶する山下会長、出発式の模様
一般社団法人宮崎県産業資源循環協会(山下栄会長)は、会員企業が保有する約２００台の収集運搬車両に、献血への協力を求める横幕を掲出している。７月１日から３１日までの１カ月にわたり全国で展開される「愛の血液助け合い運動」に協賛し、県内を巡回するトラックを通じて、県民に献血協力への周知・啓発を行う。
輸血用の血液は長期保存ができず、年間を通じて安定的に確保することが必要だ。ただ、毎年夏季は長期休暇などを理由に、学校や企業、団体等からの献血への協力が得にくくなる。このため、厚生労働省や各都道府県、日本赤十字社は、７月１日～３１日までの１カ月間、各地で「愛の血液助け合い運動」を展開している。
宮崎県産業資源循環協会では、２０１１年度から愛の血液助け合い運動に協賛。会員が保有する産業廃棄物収集運搬車両に横幕を掲出し、県内を巡回しながら献血協力に対する周知・啓発活動に取り組んでいる。運動初日にあたる７月１日に、宮崎県赤十字血液センターで横幕掲出車両の出発式を行った。
出発式には、宮崎県産業資源循環協会の山下会長や収集運搬部会長の塩川聖一理事、県央支部の会員に加え、宮崎県や血液センターの職員らが参加。挨拶で山下会長は、活動の趣旨等を説明し、「活動を通じて、広く県民の方々に献血の大切さを訴えていきたい。協会としても、最大限の協力をしていきたい」と述べた。
これに対して、宮崎県福祉保健部薬務対策課の川添洋次課長と宮崎県赤十字血液センターの松岡均所長は、長年にわたる協会の活動に感謝の意を示すとともに、コロナ禍の影響や若年層の献血離れといった課題の解消に向けて、積極的に広報活動を展開していく必要があるとした上で、活動に対する理解と協力を求めた。
出発式後には、山下会長の合図で横幕を掲出した車両が現地を出発し、会員やセンターの職員らがこれを見送った。