建設ネット企画画像 四角 四角

インフラメンテ、コンサル招き技術交流 旭建設とFOF

      

▲写真は技術交流会の模様

 旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)と株式会社FOF(児玉玲子代表取締役)は7月14日、旭建設が施工する橋梁工事現場で技術交流会を開催した。橋梁設計や点検等を手掛ける株式会社宮崎産業開発(津曲善敬代表取締役)を橋梁補修工事の現場に招き、それぞれの専門性を活かしたメンテナンス等の在り方について意見を交わした。

 旭建設とFOFは今年1月、ICT技術の活用推進に向けた業務提携を締結。ICT施工を積極的に推進する旭建設と、橋梁点検の現地踏査をVR化したサービス等を提供するFOFが、互いのフィールドで推進するICT技術の強みを融合させることで、インフラ分野のデジタル化・スマート化に対する技術力の強化等を図る。

 業務提携後、初の取り組みとして行われた交流会は、旭建設が手掛ける干支大橋桁端改修工事の現場で開催。旭建設が工事概要や施工状況、現在施工が行われている桁端部の状況や今後の工事について説明を行った。宮崎産業開発とFOFは、メンテナンスで重点的に点検する箇所や損傷が発生しやすい状況について意見を交わした。

 今回の技術交流会は、橋梁設計や点検等を手掛ける建設コンサルタントの宮崎産業開発が参加することで、施工を手掛ける旭建設、インフラメンテナンス業務を担うFOFと「橋梁設計・施工・維持(点検)」のそれぞれの専門性を活かした内容となった。両者は今後も、技術向上を目的とした交流会の開催を予定している。

 FOFの児玉社長は、「施工業者とメンテナンス業者、建設コンサルタントが共に勉強する意義のある交流会になった。今後も互いの交流を深めて、業務に活かしていきたい」と述べた。同現場で監理技術者を務める旭建設の那須康隆氏は、「メンテナンスのことも考えながら、安心・安全な施工に努めていきたい」と話した。