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施工性向上へ意見交換会を開催 日向地区建協青年部

      

▲写真は挨拶する甲斐部長、意見交換の模様

 日向地区建設業協会青年部(甲斐宣人部長)と施工性向上委員会(寺原多加広委員長)は7月8日、日向建設会館で「第1回施工業者と設計コンサルタント業者の意見交換会」を開催した。会合には、協会青年部員と宮崎県測量設計業協会日向支部の会員ら33人が参加。施工性の向上について、それぞれの立場から意見を交わした。

 青年部では一昨年に施工性向上委員会立ち上げ、現場の施工性について議論を重ねてきた。今回の意見交換会は、設計者としての認識や考えを共有し、施工性向上に関する理解を得るため、施工を担当する協会青年部員と、設計者である測量設計業協会の会員の2者で初めて開催したもの。

 主催者を代表して挨拶した甲斐宣人部長は、昨年は発注者も交えた3者による意見交換会を開催したことを説明。2者による今回の意見交換で「忌憚のない意見をいただければ」と話した。参加者は6つの班に分かれてグループワークを行い、現場における施工(設計)上の課題と問題点、またその対応策について意見を交わした。

 意見交換会に先立ち、施工業者と設計コンサルタント業者の担当者が施工性向上等に関する事例を発表。青年部長の甲斐宣人氏(太伯建設)は、土木工事に於ける施工管理業務や主な施工の流れなどを説明した。

 北部産業開発の坂本浩一氏は、施工性や建設業の地位向上を図るため、コスト重視から施工性重視の設計に転換するための三者検討会の適切な実施などを提案。「こうした動きを単なるイベントとして終わらせず、持続可能な活動にしていくことが必要。子ども達が故郷を離れる事態を防ぎ、皆で地域の建設産業を守ろう」と話した。

 一方、宮崎県測量設計業協会日向支部からは、児玉勇人支部長(ケイディエム)が協会の概要や測量設計について、アップスの日髙寛規氏が施工性を考慮した仮設計画の実効性について、ミヤキョウの那須信文氏が三者協議の好事例について、日向測量設計の落合真二氏がUAV測量や三次元設計等について、創建の黒木伸人氏が最新の測量(UAVやレーザー測量等)や設計(3D設計等)の事例について説明を行った。

 宮崎県測量設計業協会日向支部の児玉支部長は、「今後も意見交換会を継続して行い、気軽に連絡が取れる関係性を築いていきたい」と述べた。