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温泉施設の管理運営事業者を決定 都城市

 都城市は、公募型プロポーザル方式で事業者の選定作業を進めていた▽青井岳観光施設▽山田温泉交流センター▽高崎総合公園温泉交流センター―の管理運営業務に関して、優先交渉者を決定した。青井岳観光施設はエストレジャー、山田温泉交流センターはスマイリング・パーク、高崎総合公園温泉交流センターは大環を特定した。

 市民の健康増進や福祉の向上、観光振興を図るため、市は公営温泉の設置や管理運営を行ってきたが、人口減少や多様化する顧客ニーズの変化、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者数が年々減少している。今後も施設を存続させるため、優れた企画力・資金力・ノウハウ等を活用して管理運営を行う民間事業者を募集していた。

 青井岳の対象施設は、総合交流活性化センターや滝水亭、青井岳会館、青井岳自然公園で、源泉の採取権及び利用権を無償譲渡する。山田温泉の対象施設は温泉及び温泉スタンドで、源泉は無償で利用可能(採取権及び利用権は市に留保)。高崎総合公園の対象施設は温泉及び温水プールで、源泉の採取権及び利用権を無償譲渡する。

 事業者の募集に際して原則、土地は無償貸与、建物は無償譲渡とするが、譲渡後10年間の日帰り温泉の営業継続を必須とした。また、事業者への要望事項として、現在の指定管理者で雇用されている従業員については、本人の意向を踏まえ、極力継続雇用するよう配慮してもらうとともに、新規雇用の際は地元雇用に努めてもらう。

 今後は、各優先交渉者と協議を進め、8月に仮契約、12月下旬に本契約、2023年4月に引渡し及び所有権の移転登記を予定している。