大規模集積回路等の製造を手掛けるラピスセミコンダクタ株式会社(和久野一雅代表取締役社長、本社=神奈川県)は、宮崎工場の生産能力増強を目的として、建屋の整備や生産ラインの増設を行う。6月29日付で宮崎県の立地企業(増設)に認定された。
計画では、既存工場内にある事務等の機能を隣接地に建設する建屋に移管し、既存工場内の生産ラインとして使う面積を拡大することで、主にSiC(シリコンカーバイド)を素材とするパワー半導体(電力の制御や変換を行う半導体)の生産能力を増強する。
脱炭素化効果のあるSiCデバイスの量産体制を速やかに整え、CO2排出量削減に貢献する。22年度からSiCの量産を開始するとともに、生産施設の増床、設備の増強を図り、23年度中に生産能力を現状の5倍まで拡大させる。
設置場所は宮崎市清武町木原727番地。設備投資額は、22年度に14億9972万円、23年度に8億2302万円、24年度に12億3850万円を見込む。今年5月から着工し、24年9月の完成、同年10月の操業開始を目指している。