宮崎県は、建設現場における週休2日の確保に向けた課題を把握するとともに、就労環境改善に向けた意識の醸成を図るため、2022年4月から「週休2日交替制モデル工事」を試行している。試行要領は県のホームページで確認できる。
土日・祝日等の稼働が求められる現場では、現場閉所を条件に必要経費を支払う「週休2日補正係数」が適用できない。モデル工事では、交替制による技術者・技能労働者の休日確保の状況に応じて、労務費及び現場管理費を補正する。
試行対象は、県土整備部が発注する工事で、「週休2日工事」としての発注が困難な工事(港湾工事及び営繕工事は除く)。受注者希望型で発注した週休2日工事についても、工事着手前に発注者との協議が整った場合は、モデル工事の対象にできる。
受注者は、技術者及び技能労働者の休日を確保するための施工体制や休日の確保状況を証明する方法を具体的に明示した施工計画書を発注者に提出するとともに、工事履行報告書に当該月の休日の確保状況が分かる書類を添付して提出する。
当初契約時は労務費及び現場管理費の補正は行わずに契約し、週休2日交替制モデル工事の試行後、対象工事の休日率に応じて、補正係数を乗じて変更契約を行う。休日率が4週6休未満(21・4$未満)となった場合は、補正は行わない。
モデル工事に於ける①労務費②現場管理費―の補正係数は、▽4週8休以上=①1・05②1・03▽4週7休以上4週8休未満=①1・03②1・02▽4週6休以上4週7休未満=①1・01②1・01―とする。