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ゼロ災害へ安衛活動を積極展開 岩切建設と安全協力会

      

▲写真は挨拶する兒玉会長、岩切社長、大会の模様

 高鍋町の株式会社岩切建設(岩切洋代表取締役社長)と同社の安全協力会(兒玉博昭会長)は6月27日、高鍋町内で2022年度の安全大会を開催した。新型コロナウイルス感染防止対策として、今大会は参加人数を制限して開催。安全表彰や安全講話、安全宣言を通じて、参加者は更なる安全意識の高揚を図った。

 開会宣言で安全協力会の兒玉会長は、全国安全週間を前に開催する今大会を「安全について考え直す良い機会」と位置付け、「有意義な大会にしてもらいたい」と呼び掛けるとともに、夏本番を迎えるあたり、熱中症対策の徹底などを求めた。

 挨拶で岩切社長は、昨年度を無事故・無災害で終えたことに関して「安全衛生活動に対する皆さんの意識と姿勢の賜物」と感謝の意を示すとともに、「更なる緊張感を持って、安全対策を着実に実践していくことが、職場の安全を支えることに繋がる」と述べた。

 また、これから熱中症の危険性が増し、暑さによる集中力の低下で労働災害が起こりやすい時期に入るとした上で、「感染症対策をはじめ、熱中症対策にも十分配慮して、無事故・無災害の達成へ積極的に安全衛生活動に取り組んでもらいたい」と呼び掛けた。

 安全表彰では、事業所表彰を受賞した株式会社マエダトーヨー住器と矢野電気工事に対して、岩切社長が表彰状と記念品を贈呈。受賞者を代表して謝辞を述べた矢野電気工事の矢野哲也氏は、全国安全週間のスローガンを目標に掲げ、「更なる職場の安全意識の向上に努めていく」と意気込みを語った。

 日野靖徳専務取締役は、21年度の全国及び県内の労働災害発生状況や死亡災害の発生事例などを説明。建設業が危険と隣り合わせの産業であり、経験を積むことで慣れや過信が生じ、これが労働災害の要因になるとして、基本的なルールを守り、現場の危険の芽を摘みながら、安全作業を心掛けてもらうよう求めた。

 安全講話では、高鍋町総務課危機管理専門員の織田範之氏を講師に招き、「地域防災」をテーマに講演が行われた。織田氏は、台風や豪雨時に出される避難情報のポイント、地震・津波・洪水でもたらされる被害、食料や飲料、生活必需品等の家庭での備蓄例、早期の避難の重要性と避難時の注意点などについて説明を行った。

 安全宣言を行った安藤賢次建築課長は、「今大会を機に、安全の重要性を各自が深く認識し、一致団結して毎日の現場作業で無事故・無災害を目指し、健康に気遣い、明るい家庭・明るい職場づくりを築くよう努力していく」と力強く決意を述べた。終わりに、安全協力会の坂本昌毅副会長が閉会の辞を述べ、大会を終了した。