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労働者の安全と健康づくりを推進 第一建設と協力会社

 第一建設株式会社(橋邉正之代表取締役社長)は6月24日、2022年度「第64回安全衛生大会」を開催した。新型コロナウイルス感染防止対策として、大会は前年度に続いてWeb会議システム(ZOOM)で開催。関係者が一体となって、無事故・無災害の達成に向けた取り組みを推進することを確認した。

 大会で挨拶した橋邉社長は、昨今の資材高騰などを理由として、安全管理費の削減を行わないよう呼び掛けるとともに、建設業の高齢化に配慮した安全管理やICT及び新技術を活用した労働時間の削減、建設キャリアアップシステム(CCUS)の推進の取り組みに理解と協力を求めた。

 安全標語入選発表では、労働安全標語で▽根井忠紀氏(永和産業)▽中村裕樹氏(豊重鉄筋)▽梅元亮輔氏(矢野産業)▽外山加代子氏(第一建設)▽田原誠氏(同社)―が受賞。交通安全標語では、▽猿渡光浩氏(キャタピラー九州)▽松浦一輝氏(第一建設)▽外山加代子氏(同社)▽福田和代氏(同社)▽田原誠氏(同社)―が受賞した。

 22年度の安全衛生管理方針を発表した小野司常務は、三大災害の絶滅と交通災害の防止を目標に掲げ、▽安全管理意識の高揚▽作業環境の管理▽労働安全衛生マネジメントシステム認証と継続的改善▽交通労働災害の防止▽メンタルヘルスケアの推進▽自主管理の強化・指導―の各重点施策ごとに取り組む内容を説明した。

 森林管理署管轄内の労務災害の事例を報告した野元健一氏は、どの事案も少しの気遣いで未然に防げるものであることを強調。安全を念頭に置いて作業に取り組むよう呼び掛けた。

 安全の誓いを述べた松浦一輝氏は、建設業の工事発注額が増加する中、安全管理体制の活性化が喫緊の課題であることを踏まえ、「人命尊重という基本理念に基づき、組織と個人が『災害ゼロから危険ゼロ』を常に目指し、快適な明るい職場づくり、働く者の安全と健康づくりを積極的に推進する」と宣言した。

 大会ではこのほか、松浦氏がUAVレーザー測量を活用した事例を説明。また、扶和ドローンの境田健代表取締役社長が、「中小企業がやるべきICTの施工」をテーマに、中小企業に於けるICT施工導入の促進やICTの活用に伴う監理技術者の兼任制度、3次元モデルの活用事例などを紹介した。