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災害ゼロの明るい職場を目指す 東諸地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する藤元会長、大会の模様

 東諸地区建設業協会(藤元建二会長)と宮崎労働基準監督署、宮崎県土木施工管理技士会東諸支部、建設業労働災害防止協会宮崎県支部が主催する2022年度「東諸地区建設業安全衛生推進大会」が6月23日に行われた。参加者を各社の代表のみとするなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、安全意識の更なる高揚を図った。

 主催者挨拶で藤元会長は、「人命尊重、安全は企業経営の基本」とする協会理念に基づき、様々な活動を展開していることを説明。7月1日から始まる全国安全週間や今大会の意義を強調するとともに、大会で学んだことを社内で共有し、全社員が一丸となって、事故や災害の無い、明るい職場を目指して欲しいと呼び掛けた。

 来賓として招かれた宮崎労働基準監督署の菊地良英署長は、宮崎署管内に於ける労働災害の概況を説明。労働災害が長期的には減少傾向にあるものの、近年は高止まりから増加傾向にあることを踏まえ、今大会を契機とし、通常の労働災害防止対策の徹底に加え、熱中症をはじめとする季節的なリスク対策を講じてもらうよう訴えた。

 高岡警察署の内倉寿署長は、県内及び管内の交通事故の発生状況を説明し、漫然運転の防止や交通マナーの遵守、飲酒運転の根絶に努めてもらうよう協力を求めた。高岡土木事務所の永友教治所長は、建設業が危険と隣り合わせの職場であり、各自が安全衛生活動を徹底することが、労働災害の未然防止に繋がるなどと話した。

 安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の外村哲史課長が「労働災害防止」、高岡警察署交通係の濱田誠係長が「交通事故防止対策等」をテーマにそれぞれ講演。外村課長は、県内に於ける労働災害の発生状況や熱中症予防対策のポイント、過去の事例に基づく事故の発生原因と具体的な再発防止対策などを分かり易く解説した。

 大会宣言を読み上げた吉野博朝氏は、「本日の講話や教訓を真摯に受け止め、一人ひとりが安全の基本を改めて認識し、日常的な安全点検を徹底して行い、危険有害要因を排除して安全な作業を心掛ける」「交通法規の遵守・交通マナーアップ・思いやり運転に努め、労働災害及び交通災害の絶滅に向かって全力を尽くす」と述べた。