▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様
日南地区建設業協会(河野直継会長)と日南建築業協会(中村幸司会長)は、6月22日に2022年度「日南地区建設業安全推進大会」を共催した。日南労働基準監督署の後援のもと、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、日南地区に所在する建設業関係者が参加。安全講話や安全宣言を通じて、無事故・無災害の達成を誓った。
挨拶で河野会長は、新型コロナウイルス感染症の影響が未だ多方面に大きく残り、「警戒心を持って業務に取り組む必要性がある」と警鐘をならす一方、経済を好循環させるため、屋外でのノーマスクの推進や外国人観光客の受け入れといった緩和策が講じられていることを踏まえ、「明るい兆しも見えてきている」と先行きに期待を込めた。
他方、昨年の労働災害における死傷者数が大幅に増加したことを踏まえ、「それぞれの事業所において安全意識を高め、安全に対する過信を排除し、事業者と労働者が一体となって労働災害の撲滅に取り組む必要がある」と呼び掛けた。
その後、来賓として招かれた日南労働基準監督署の佐々木大樹署長が挨拶。安全講話では、日南労働基準監督署の里山信宏労働基準監督官が「建設業における労働災害の現状」について、富岡建設株式会社の柳橋恒久取締役会長が「日南地区の建設業における現状と課題」について、それぞれ講話を行った。
日南労働基準監督署の里山氏は、近年の労働災害の発生状況や管内で発生した災害事例について説明。現場でのヒューマンエラーを減らすため、作業に関わる特別教育の徹底を求めたほか、熱中症予防対策として、作業場の熱源対策や作業時間の詳細な管理による休憩時間の確保など、熱中症の予防に繋がる行動のポイントを解説した。
富岡建設の柳橋恒久氏は、日南地区における建設業の就業者不足の現状について触れ、これを解消するために、建設業界全体のイメージアップを図り、魅力ある職場環境づくりを推進していく必要性を強く訴えた。
大会ではこのほか、安全・安心な職場の実現を目指して、2022年度全国安全週間のスローガンである「安全は 急がず焦らず怠らず」のもと、それぞれの職場で安全活動に全力を尽くして取り組むとする安全の誓いも採択した。