▲写真は挨拶する田村会長、総会、表彰式の模様
一般社団法人宮崎県産業資源循環協会(田村努会長)は6月21日、宮崎市内で2022年度「第10回通常総会」を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、総会は少人数で開催し、21年度事業実績及び収支決算、22年度の事業計画案及び収支予算案などを決定。任期満了に伴う役員改選では、新会長に山下栄氏を選出した。
総会で挨拶に立った田村会長は、自然災害の頻発化・激甚化に伴い、多くの災害廃棄物が発生し、災害対応力の強化に向けた体制の早急な整備が求められていると指摘。こうした中で、21年度に九州地域に於ける災害廃棄物処理の相互支援に関する協定が締結し、九州内での支援体制が構築されつつあることに期待を込めた。
一方で、09年の宮崎県との災害廃棄物協定を皮切りに、長年の悲願である県内全市町村との締結が7月で完遂する予定であることを説明。目標達成に向けて意欲を示すとともに、今後、各市町村と具体的な協力体制を構築する必要性を強調した。
議案審議では、21年度事業実績及び収支決算、22年度事業計画案及び収支予算案、役員改選案などの各議案を原案どおり承認。22年度の事業計画では、資源循環のための再生利用促進や不法投棄・不適正処理の防止、関連団体や行政からの受託事業のほか、優良産廃処理業者の認定や災害廃棄物対策等を推進することを確認した。
具体的には、みやざきリサイクル製品の認定や活用促進、再生利用に関する相談受付、不法投棄防止啓発キャンペーンの実施、優良認定取得相談窓口の設置のほか、産廃処理業界の課題解決に向けた調査・研究、各種講習会及び研修会の開催、組織の拡大強化とコンプライアンスの向上、災害廃棄物の処理体制の構築等に取り組む。
表彰式では、功労者表彰を受賞した柳橋恒久氏(富岡建設)と内田麻紀子氏(旭ケミカル)、優良事業所表彰を受賞した▽宮崎県医師サービスセンター▽つやげん九州▽別府金物店―の3社、優良従事者表彰を受賞した▽日高始氏(宮崎環境開発センター)▽大久保陽介氏(真栄産業)▽橋口隆史氏(クリーン日向)―の3人に、表彰状と記念品が贈られた。
受賞者を代表して謝辞を述べた柳橋氏は、「今後も、産業廃棄物処理業界と地域社会発展のために邁進していく」と述べた。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=山下栄(山下商事)
▽副会長=佐藤修一(栄高産業)、堀之内真司(真栄産業)
▽理事=塩川聖一(塩川産業)、松林浩一(松林資材)、石山和美(旭興産)、児玉岳大(日向環境)、川﨑裕二(宮崎環境保全公社)、半田英徳(小林衛生公社)、吉岡拓紀(エコ・リサイクルセンター)、河東光浩(太信鉄源)、門川好秀(日南建設)、谷口大海(谷口組)、小田吉海(つやげん九州)
▽監事=栗巣景吉(栗巣土木)、蓑田章(南日本環境センター)。