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電工単価引き上げなど要望へ 宮崎県電気工事業工業組合

      

▲写真は挨拶する安田理事長、総会の模様

 宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は6月21日、宮崎市内で2022年度の通常総代会を開催した。マスクの着用や座席間隔の確保といった新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、総代会は少数の出席者で開催。21年度事業報告及び収支決算書、22年度事業計画案及び収支予算書案などの各議案を承認した。

 冒頭の挨拶で安田理事長は、上部組織である全日本電気工事業工業組合連合会とも連携し、全国的に低い水準にある本県の電工単価の引き上げや、特殊車両を保有する事業者へのインセンティブ付与に関する要望活動のほか、女性が活躍できる環境整備の一環として、女性部の設立に向けた準備に取り組んでいることを説明。

 一方で、電気工事士の有資格者を対象とした技能競技宮崎県大会が3年ぶりに開催されることを踏まえ、県大会及びその先の全国大会での本県代表選出の健闘に期待を込めた。こうした組合活動を積極的に展開し、「組合員のために全力で取り組みを進めていく」と述べ、忌憚なく意見や要望を寄せてもらうよう呼び掛けた。

 議長団に甲斐浩志氏(西都支部)、平岡雄二氏(小林支部)、吉田勇人氏(串間支部)を選出して行われた議案審議では、21年度事業報告、21年度貸借対照表・損益計算書・収支決算書等、22年度事業計画案、22年度収支予算書案、賦課金の額及び徴収方法案、役員報酬案などについて審議を行い、いずれも原案どおり了承した。

 このうち22年度の基本方針では、一般用電気工作物調査業務の円滑な遂行に向けて、調査実働機関として一層のレベルアップを図り、品質向上と円滑運営を推進するとともに、財政基盤の安定確保と運営体制の強化、宮崎県電工組女性部の設立に向けた準備、青年部を中心とした非組合員も参加できる研修会の開催などに取り組む。

 また、電気事業を取り巻く環境が大きな変革期を迎える中、電気のプロとして顧客のニーズを踏まえた最適な設備・システムを提案することが重要であることから、このためのスキルアップ研修を開催。電気工事士試験の受験準備講習会や技能競技県大会のほか、各種保険制度等の提供を通じた安心して働ける環境づくりも推進する。

 これを踏まえた重点実施計画には、▽組合加入促進への取組推進▽スキルアップ研修会の開催▽学生交流会の開催協力▽技能競技県大会の実施▽試験準備講習会の開催▽安全技能講習会の実施▽情報化に対応した資格取得推進▽一般用電気工作物調査業務の円滑運営と協力支援▽保守センター運営の充実強化▽申込入力センター事業の円滑運営▽宮崎県電工組女性部設立に向けた準備▽防災協定の締結―などを挙げた。