建設ネット企画画像 四角 四角

道路トンネル、個別施設計画を策定 美郷町

 美郷町は、安全で計画的かつ合理的な道路トンネルの維持管理を行うことを目的に、「道路トンネル個別施設計画」を策定した。計画期間は10年間。5年に一度の定期点検結果に基づく対策優先順位の考え方や今後10年間の短期修繕計画などを示した。

 今年3月時点で町が管理するトンネルは、町道辰の元・長野線の長野トンネル(北郷区宇納間、延長486m、幅員10・89m)の1箇所。定期点検を踏まえた健全性の診断では、4段階で上から2番目に健全性が高い「予防保全段階」と判定されている。

 メンテナンスサイクルに基づく短期修繕計画では、2023年度と28年度に2順目・3巡目の点検(事業費各322万円)を実施。その結果を踏まえた上で、29年に対策工設計(同400万円)、30年度に本体補修工(同190万円)を行うことを想定する。

 計画ではこのほか、変状原因や変状現象を踏まえた対策区分、ライフサイクルコストの平準化を考慮した対策費用の考え方、カラーラインセンサカメラ搭載車両による撮影点検といった新技術の活用方針、費用縮減に関する具体的な方針なども示した。

 美郷町の道路トンネル個別施設計画(概要版)はホームページで確認できる。

トンネルの個別施設計画