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技術競技会に女子の部を新設 宮崎県溶接協会

      

▲写真は挨拶する碕山理事長、米良次長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は5月16日、宮崎市内で2022年度「第67回通常総会」を開催した。総会では、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、21年度事業報告及び決算関係書類、22年度事業計画案及び収支予算案について慎重に審議を行い、いずれの議案も原案どおり承認した。

 挨拶で碕山理事長は、21年度の事業経過として、担い手支援育成事業や就職氷河期世代向けの資格等取得事業、溶接技術評価事業に取り組んだことを報告。昨年度の九州地区高校生溶接技術競技会で、本県代表の高校生が個人の部で優勝したことや、一般向けの溶接技術競技会で、今年度から女子の部を新設することを説明した。

 また、コロナ禍の影響で、遠方から講師を招く講習会が開催できない一方、これが地元の指導者の育成に繋がったことなどを紹介。各種事業を通じて、県内の溶接技術水準の向上や溶接技能者の育成に貢献できたとして、会員の支援と協力に感謝の意を示した。

 来賓として招かれた宮崎県商工観光労働部の米良勝也次長は、溶接技術がものづくりに欠くことのできない基盤技術であり、あらゆる産業の発展に貢献していることを指摘。全国的に高い水準にある本県の溶接技術は県民の大きな誇りであり、引き続き、県が推進する産業人材の育成に協力してもらうよう、会員一同に呼び掛けた。

 総会で承認された22年度の事業計画では、本県溶接技術水準の向上と資質・技術の伝承を目的に、宮崎県工業技術センターと連携し、溶接資格試験やアーク溶接特別教育講習、溶接技能者教育講習、溶接技術競技会の実施と女子の部の新設、高校生大会の開催に向けた県内高校との連携に取り組むことを事業方針に掲げた。

 また、推進事項として、溶接技術に関する相談・指導・調査研究、溶接関係図書及び出版物の配布または頒布、証紙販売委託業務を実施するとともに、県内7地区の支部・各会や関係官公庁、関係団体等との連携強化を図る。

 当日はこのほか、金属のアーク溶接等の作業時に発生する粒子「溶接ヒューム」の関連法等に関する説明会も行われた。