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災害対策へ期待高まる、ジャイロプレス工法 技研

 技研製作所(高知県高知市)と日本製鉄(東京都千代田区)が共同開発した「ジャイロプレス工法」が、2020年7月の九州豪雨で崩落した国道の復旧工事に採用された=写真。

 工事は、国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所発注の「大分210号赤岩地区災害復旧工事」。現在、圧入機2台の同時施工により、洗掘に耐えるインプラント構造の擁壁を構築している。

 施工は西地区を西松建設、東地区を錢高組が担当。ジャイロプレス工法は、先端ビット付き鋼管杭を回転切削して圧入し、硬質地盤や地中障害物を切削貫通する。自然災害への対策として期待が高まっている。

 技研製作所の担当者は「全国で自然災害が多発している。圧入工事の提案力・技術力・管理力を持つGTOSSメンバーシップ認証企業と協力し、普及拡大に努めたい」と話す。