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基本計画はランドブレイン 串間市新消防庁舎整備

 串間市は4月20日、指名競争で「新消防庁舎整備基本計画策定業務委託」の入札を執行し、ランドブレインが1580万円で落札した。ハード・ソフトの両面から、事前防災に向けたまちづくりの指針を定めたまちづくり構想に基づき、消防庁舎の移転整備に係る基本計画を策定する。履行期間は2023年3月24日まで。

 市の消防年報によると、串間市消防署は1965年4月に大字西方4163番地に開庁。83年8月に現在の大字南方122番地に新築移転し、現在までに庁舎外装及び内装の改修、通信指令装置や無線設備、車両の更新を行ってきた。既存施設の規模は、消防庁舎が耐火構造2階建て延べ1132m2、倉庫兼車庫が同平屋建83m2。

 ただ、現在の消防庁舎は、洪水浸水想定区域である福島川の近傍に位置しており、経年に伴う建物や設備の老朽化等も進んでいる。近年、全国的に台風やゲリラ豪雨等による河川氾濫・土砂崩壊といった激甚災害が頻繁に発生している状況を踏まえ、災害時の消防活動が円滑に行えるよう、高台に移転整備するための基本計画を策定する。

 基本計画には、事業の背景や現状と課題、移転の候補地、新庁舎に持たせる機能、新庁舎の規模、事業スケジュールなどを盛り込む考え。22年度中に策定予定の基本計画を踏まえ、23年度以降に設計・工事等を進めていく方針でいる。