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予防保全へ計画的な補修 三股町橋梁長寿命化計画

 三股町は、2014年度から行っている町管理橋梁の定期点検の結果を踏まえ、従前の橋梁長寿命化修繕計画を見直し、個別施設計画(22年3月)としてとりまとめた。計画期間は10年間。従来の事後的な修繕及び架替えから、定期点検を通じた予防的な修繕及び計画的な架替えにシフトし、ライフサイクルコストの縮減を図る。

 町が管理する橋長2m以上の橋梁は129橋(道路橋128橋・横断歩道橋1橋)。14~21年度に行った定期点検に基づく健全性の評価では、Ⅰ判定(健全)が94橋、Ⅱ判定(予防保全段階)が34橋で大半を占め、残る1橋がⅢ判定(早期措置段階)となった。Ⅲ判定だった餅原・小園線の小園橋では、既に対策工事を終えている。

 計画では、22年度は定期点検を実施するとともに、23年度以降、Ⅱ判定の橋梁の補修に係る設計や工事に順次着手する。塚原跨線橋で橋面防水工(23年度=設計、24年度=工事)、内之木場橋で主桁再塗装工や床版の断面修復工(24年度=工事)、高畑橋で主桁の断面修復工(24年度=設計、25年度=工事)などを計画する。

 5年に1度の定期点検に関しては、近接目視を基本としつつ、特殊高所技術が必要な現地条件で点検ロボットカメラの活用等を検討し、安全性の確保と点検コストの縮減を図る。また、道路ネットワークの観点から重要な橋梁を除き、橋梁間の距離が近い橋梁の集約化・撤去を検討するなどして、トータルコストの縮減を図る。

 橋梁・横断歩道橋長寿命化修繕計画はホームページで確認できる。

対策内容と実施時期および費用