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道の駅北郷建設、第2四半期に本体工事発注 日南市

 地域活性化及び交流拠点として「(仮称)道の駅北郷」の建設計画を進めている日南市は、今年度に施設の本体建設工事等に着手する。市が公表した発注見通しによると、建築主体工事、電気・機械設備工事に分離し、一般競争入札で第2四半期に発注する考え。舗装や緑化、遊具等の外構工事は第4四半期に発注する。

 将来的な東九州自動車道の全線開通及び日南北郷ICの設置を見据え、県道日南高岡線に隣接した北郷町郷之原のエリア(約1万6000m2)に「地域住民のための道の駅」を整備するもの。既存の林業会館や旧北郷町総合支所、農村環境改善センターを解体し、跡地に主要施設やふれあい広場、駐車場などを整備する。

 休憩・観光情報施設やトイレ、防災倉庫、飲食施設、調理実習室、物販施設を集約した主要施設の規模は、木造で延床面積980m2。敷地西側には駐車場を整備するとともに、駐車場から主要施設までの動線上や施設前面、敷地東側等に広場を配置する。利用者や地域の子ども達が遊ぶことができる遊具広場も整備する。

 新施設のグランドデザインは、全国から公募した作品の中から蟻川建築設計事務所(東京都)の「木編み屋根がつくるまちの拠点」を採用。これを基に市が施設整備に係る基本設計を行い、21年度に作田建築設計が実施設計を担当した。

 市が公表した22年度発注見通しによると、今年度第2四半期に一般競争で▽(仮称)道の駅北郷建設建築主体工事▽同電気設備工事▽同機械設備工事―をそれぞれ発注する方針。工期はいずれも約12カ月を予定する。第4四半期には同じく一般競争で、舗装や緑化、遊具といった外構工事(工期=約5カ月)を発注する。

 日南市の22年度当初予算には、(仮称)道の駅北郷整備事業として2億2680万円を計上。工事が22・23年度の2箇年に及ぶことを踏まえ、23年度までの債務負担行為を設定している(23年度分は5億8340万円)。