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北川エコパーク、拠点施設整備へ構想案 延岡市

 延岡市は、北川地域ユネスコエコパーク拠点施設整備に係る基本構想案をまとめ、3月15日からパブリックコメントを開始した。構想案には、ホタルの里休暇村をリニューアルする観光交流館「エコパーク・ホタルの里」や、祝子川温泉美人の湯をリニューアルする「祝子川温泉エコパークセンター」などを盛り込んだ(いずれも仮称)。

 大分県と宮崎県にまたがる祖母・傾・大崩山系は、2017年6月にユネスコエコパークに登録。ユネスコエコパークは、▽保存機能▽学術的研究支援▽経済と社会の発展―が相互に強化する関係性を有し、核心地域・緩衝地域・移行地域の全てを有する北川地域は、生物多様性や環境に配慮した経済活動など、持続可能な発展を目指す必要がある。

 こうした背景を踏まえ、市は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークにおける北川地域の役割や各施設のあり方及びその整備方針を検討したうえで、ユネスコエコパークを活用した北川地域独自の地域活性化を図るための基本構想案をまとめた。

 構想案では、①道の駅北川はゆまを起点とする観光周遊プログラムづくり②拠点施設(ホタルの里休暇村、祝子川温泉美人の湯)の利活用を含めた施設整備の方策―を検討。自然と共生する地域づくりと、観光による地域活性化に視点を置き、2つの観光周遊ルートの形成に向けて、拠点施設のあり方などをまとめた。

 このうち「北川水系観光ルート」では、ホタルの里休暇村を拠点施設として位置付け、既存施設及び設備のリニューアルを実施。エコパークへの理解を深めるビジターセンターや観光コンシェルジュ、交流スペース・サービス、スポーツ合宿機能、レンタサイクル基地といった機能を持たせるとともに、ホタルの名勝地再生活動に取り組む。

 一方、「祝子川水系観光ルート」では、祝子川の源流に位置する祝子川温泉美人の湯を拠点施設と位置付け、施設及び設備のリニューアルを実施。温泉・休憩・食事・宿泊・特産品の提供等の場としての機能に加え、エコパークへの理解を深めるビジターセンターや観光案内・体験プログラム、情報発信の場としての機能を持たせる。

 このほか、北川地域の観光情報提供機能を強化するため、「道の駅北川はゆま」の施設や設備、サービス機能も充実させる。プロジェクトの実現に向けて、観光人材の確保・育成や通年型の観光スポットづくり、高度情報通信基盤の整備などにも取り組む。

構想案の概要版