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点検結果踏まえ見直し、橋梁長寿命化修繕計画 椎葉村

 椎葉村は、2014年度から行っている橋梁定期点検の結果を踏まえ、従前の長寿命化修繕計画の改定を行うとともに、今後10箇年の点検・整備計画を見直した。事後的な橋梁の修繕及び架け替えから、定期点検を通じた予防的な修繕及び計画的な架け替えにシフトすることで、ライフサイクルコストの縮減を図る。

 村が管理する橋長2m以上の橋梁は93橋で、このうちコンクリート橋が6割を占める。14~21年度に行った定期点検に基づく健全性評価では、Ⅰ判定(健全)が64橋、Ⅱ判定(予防保全段階)が25橋で大半を占め、残る4橋がⅢ判定(早期措置段階)だった。Ⅲ判定だった4橋は、既に対策を終えている。

 計画によると、22年度は本郷橋の主桁再塗装工事や嶽之枝尾橋主桁再塗装に係る設計業務を実施するとともに、引き続き、各橋の定期点検を実施。23年度は、嶽之枝尾橋の主桁再塗装工事のほか、唖谷橋主桁のひびわれ注入・充填工や孫八谷橋主桁の断面修復工に係る設計業務、各橋の定期点検を実施する予定でいる。

 25年度以降も、定期点検でⅡ判定だった橋梁を対象に、毎年2~3橋程度の修繕に係る設計や工事を順次実施する。

 計画ではこのほか、橋梁の長寿命化やコスト縮減が可能となる維持管理マネジメントサイクルの考え方、対策優先順位の評価手順、ロボットカメラ等の新技術の活用方針、橋梁の集約化・撤去方針などを示した。今後10年間の個別の橋梁の対策内容や実施時期、費用等は、椎葉村のホームページで確認できる。

10箇年の対策内容等