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河野建設(西米良)に奨励賞 健康長寿推進企業等表彰

      

▲写真は表彰式の模様

 宮崎県は、健康経営に積極的な企業や事業所を表彰する2022年度「健康長寿推進企業等知事表彰」の受賞企業等を決定し、12月6日に開いた健康長寿社会づくり推進会議で表彰式を行った。最優秀賞を受賞した宮崎商工会議所(宮崎市)や奨励賞を受賞した河野建設株式会社(西米良村)に、河野俊嗣知事が表彰状を贈った。

 健康長寿推進企業等知事表彰は、従業員やその家族の健康づくりに対して、模範的な取り組みを継続して行っている健康経営に積極的な企業や事業所を表彰するもの。健診(検診)受診率向上のための取り組みや食生活・運動習慣の改善のための取り組み、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを表彰基準としている。

 今年度の知事表彰は、最優秀健康長寿推進賞を宮崎商工会議所、優秀健康長寿推進賞をA’s社会保険労務士法人と株式会社クリエート、奨励賞を▽河野建設株式会社▽株式会社桐原商事▽安井株式会社▽コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社えびの工場▽株式会社ダンロップゴルフクラブ―がそれぞれ受賞した。

 宮崎商工会議所は、健診とがん健診を一括で受診しやすい環境を整備するとともに、歯と口の健康づくりとして、口腔ケアのチラシにデンタルフロスを添付して配布。健康度レポートや健康習慣アンケートを通じて、職員の健康課題を把握するとともに、運動機会増進のため、公用自転車での企業訪問や月初清掃などを実施している。

 事例発表で宮崎商工会議所の担当者は、健康経営に取り組むようになったきっかけや、これまでの取り組みの経緯、今年度からの新たな取り組みを紹介。職員が健康でいるためには、その家族も健康であることが大切であり、できることから無理のない範囲で活動を積み重ねていくことが、健康経営のポイントであるなどと話した。

 一方、河野建設では、勤務時間内に健康診断の受診日を定めて検診車に来てもらい、全従業員が受診できるよう業務の調整を行うことで、受診率100%を達成。健診結果をもとに、産業医が健康状態を聞き取り、課題の把握に努めている。運動機会増進のため、毎朝のラジオ体操に加え、地域の運動イベントに積極的に参加している。

 同社の河野満紀取締役は、「建設業は男性の割合が多く、家族がいれば一家の大黒柱でもある。自分自身だけでなく家族のためにも、会社として各自が健康の重要性を意識してらもらうための後押しになるような取り組みを進めていきたい」と話した。

 表彰式で河野知事は、健康で元気な宮崎づくりを進めるため、受賞企業等に対して「各事業所でのモデルとなる取り組みを継続してもらいたい」と呼び掛けた。表彰式後に行われた会議では、2030年に健康寿命日本一を目指すための取組内容を確認。推進会議の構成団体が、21年度の取組実績や22年度の取組内容を紹介した。