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総合運動公園庭球場、ハードコートで全面改修 宮崎県

 宮崎県は、ひなた宮崎県総合運動公園の庭球場のサーフェス(コート面の材質)を、現在の砂入り人工芝コートからハードコートに改修する方針を固めた。2027年に本県で開催予定の国民スポーツ大会でテニス競技の会場となっていることや、県内の公営テニスコートの現状、関連団体からの要望等を踏まえ、改修方針を示した。

 現在の総合運動公園テニスコートのサーフェス(砂入り人工芝コート24面)は、国民スポーツ大会前に耐用年数(10年程度)が到来することから、改修工事を実施する必要がある。サーフェスの改修を検討するにあたり、県は施設利用者の状況や公営テニスコートの整備状況、建設・維持管理コスト等に関する調査を行った。

 県内の公営テニスコートは合計241面あり、このうち215面が砂入り人工芝コート、26面がクレーコートを採用。ハードコートは整備されていないという。市町村における今後の整備計画に於いても、都城市が砂入り人工芝コートを増設する予定でいるが、ハードコートを整備する予定の市町村はなかった。

 建設コストに関しては、ハードコート、砂入り人工芝コートに改修する場合、いずれも同等程度のコストが想定されるが、人工芝コートを剥ぎ取った後に下層アスファルトの改良が必要な場合は、ハードコートの方がコストが高くなることが見込まれる。メンテナンスに関しては、いずれの場合もコストは同等程度と想定される。

 こうした調査結果に加え、テニス競技のジュニア指導者や競技志向者等が、テニスの競技力向上のためにハードコートの整備を希望していること、全国屈指のテニスコートとなり、「スポーツランドみやざき」の展開に資することなどを踏まえ、県は総合運動公園庭球場のサーフェスをハードコートに改修する方針を固めた。

 一方で、ハードコートを使用しないソフトテニス競技に影響が生じる可能性があることから、県は宮崎県テニス協会(硬式)に対して、テニス競技とソフトテニス競技との利用調整を要請するとともに、ソフトテニスの競技力向上のための支援を検討する。