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延工生が野口遵記念館を見学 宮崎県電業協会が見学会

            

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会は12月2日、県立延岡工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。同校電気電子科の1年生39人が、延岡市の野口遵記念館や日之影町の大日止昴小水力発電所を見学し、電気設備に関する知識や仕組みを学んだ。

 見学会は、建築物や構造物の設備に関する知識を習得することで、電気工事業に対する理解を更に深め、将来の職業を選択する際の参考にしてもらおうと開催されたもの。

 開会式で挨拶した牛島会長は、電気や電子が生活に必要不可欠なインフラであることを強調。電気工事業に対する知識や理解、関心を深め、学んだことを今後の勉強に役立ててもらい、将来は社会インフラの担い手として活躍してもらうよう、呼び掛けた。

 野口遵記念館では、延岡市教育委員会野口遵記念館建設室の岡田健一室長が、文化芸術施設としての役割や施設の特徴などについて説明。電気設備工事で現場代理人を務めた旭進興業株式会社の関道太氏が、工事の概要や施工時の状況を紹介した。

 説明後には、2班に分かれて受変電設備や分電盤、ホール内の誘導灯や舞台照明など、施設の内部を興味深く見学していた。見学後には、生徒から配線の仕組みや電気工事士として必要な資格などについて質問があり、担当者が丁寧に質問に答えていた。

 午後からは、日之影町の大日止昴小水力発電所で、大人発電農業協同組合の田中弘道代表理事が発電所建設の経緯などを説明。台風災害の影響で発電は中止していたが、発電所と取水設備に移動して、水力発電の原理や設備について説明を受けた。

 生徒の代表は、「学校の実習ではイメージがわかない所も見学し、理解することができた」などと感想を話した。