▲写真はツアーの模様
宮崎県と公益財団法人宮崎県建設技術推進機構は12月2日、宮崎大学の学生を対象とした「土木の魅力体験ツアー」を開催した。工学部2~3年生83人が、宮崎西環状線の道路改良工事や三財川の河川工事、西都市の歩行者専用道路工事の現場を見学。ICT活用工事の知識や技術を学んだほか、重機に試乗して操作を体験した。
土木の魅力体験ツアーは、地域に欠かすことのできない建設産業の魅力を伝えるため、担い手の卵である大学生を対象として開催しているもの。今年のツアーは、学生が2つのコースに分かれて、宮崎西環状線の道路改良工事を見学するコース、これに三財川河川工事と西都市の歩行者専用道路工事を加えたコースをそれぞれ回った。
長嶺土木有限会社と株式会社川上土木が施工する宮崎西環状線現場の現場では、宮崎土木事務所の担当者が、工事の概要や進捗状況を説明。川上土木の山路昌治氏は、人手不足をICT活用で補っていること、働き方改革として週休二日を導入していること、女性も働きやすい環境づくりに取り組んでいることなどを紹介した。
見学会ではこのほか、コマツ宮崎株式会社の担当者が、スマートフォンで高密度の点群データを生成するアプリなどを紹介。参加した学生は、バックホウやブルドーザーに試乗するなど、重機の迫力を体感していた。ツアーに参加した倉山千穂さんは、「技術の進歩に驚いた。女性でも働きやすい環境だと感じた」と話した。
川上土木の黒木雄太氏は、「体験を通じて、建設業を将来の選択肢として考えてもらえれば」と期待を込めた。