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ICT施工の動向や実践編など学ぶ 九地整ら技術講習会

▲写真は講習会の模様

 国土交通省九州地方整備局と一般社団法人日本建設機械施工協会九州支部、宮崎県が主催する2022年度の「i-Construction(ICT施工)技術講習会」が、12月2日に宮崎市内で行われた。建設会社や建設コンサルタント会社、自治体の職員ら約100人が参加し、ICT施工に関する知識と理解を深めた。

 建設現場の生産性向上を図るi-Constructionの一環として、起工測量や3次元データの作成、施工、維持管理、監督・検査の各ステップにICT技術を活用する取り組みが全国的に進められている。講習会は、i-Constructionの更なる普及促進に向けて、ICT活用工事に対応できる技術者の育成を図る。

 講習会では、九州地方整備局の担当者が、直轄工事に於けるICT施工の実施件数や延べ作業時間が短縮したといった実施効果を紹介。21年度から発注者指定型を拡大したこと、20年度から部分的な活用を認める簡易型ICT活用工事の導入したこと、ネットで受講できるICT施工eラーニングを構築したことなどを説明した。

 一方、宮崎県県土整備部の担当者は、ICT活用工事や情報共有システム、遠隔臨場、建設キャリアアップシステムに取り組み、現場の生産性向上や働き方改革を推進していることを説明。また、建設現場の施工性向上を目的として、設計段階における三者検討会の開催や、生産性向上に配慮した設計試行要領を定めたことを紹介した。

 日本建設機械施工協会九州支部は、ICT活用工事の実践編として、UAV写真測量や地上型レーザースキャナー、TSによる3次元計測、ICT建設機械の工種別適用や精度管理、3次元データの効果的な活用方法、ICT活用工事の実地検査の手法、監督・検査要領や出来形管理要領のポイントなどを解説した。