宮崎トヨタグループ4社は12月1日、2023年4月予定のグループ統合に合わせて、グループ本社及び本社店舗を集約して建て替えると発表した。「花ヶ島C-Mallプロジェクト」と位置付け、宮崎市の花ヶ島地区にモビリティショールームや本社オフィス、商業ゾーンを整備する。計画では2025年秋の完成を目指している。
宮崎トヨタグループ4社(宮崎トヨタ自動車株式会社、トヨタカローラ宮崎株式会社、ネットトヨタ宮崎株式会社、ネッツトヨタヒムカ株式会社)は、グループの歴史や昨今の環境の変化を踏まえ、顧客の利便性や変化への対応、新たなサービスの提供、顧客及び従業員とその家族の幸せを追求するため、23年4月に合併することを決定。
合併後は、より良いサービスを提供していくための「人財の育成」、業務の効率化及び品質向上のための「総合物流センターの設立」、「地域の移動サポート」といった新たなサービスの提供、地域に根ざしたサービス実現のための「エリア制の導入」、顧客に新たな価値を提供できる「店舗づくり」に取り組む方針を示した。
こうした取り組みの一環として、現在の宮崎トヨタ自動車本社及び花ヶ島店、ネッツトヨタ宮崎本社花ヶ島店、トヨタエルアンドエフ宮崎、レクサス宮崎の敷地(約4万6500m2)を再開発し、年間約51万人の利用者を見込むモビリティショールームや本社オフィス、商業ゾーンを整備するプロジェクトを本格的に始動する。
開発コンセプトには「FUN TO ”LIFE GAREGE”」を掲げ、地域の特色を生かし、地域住民が利用したくなる施設を目指す。飲食やカフェ、物販、スポーツ・アウトドア、イベント機能、コミュニティスペース等を備えた複合施設を想定する。
1日に行われた発表会では、b&i設計共同体の七川淳代表と川崎晃副代表が敷地のゾーニングや設計のポイントを説明。モビリティショールームは、世界一カッコよくて、面白い、人が自然と集まる自動車販売店を目指して一新するも、これまでの歴史やアイデンティティを大切に、既存建物をできる限り再利用するとした。