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事業方針検討へ民間対話を実施 檍地域複合型施設整備

▲調査・事業スケジュール

 宮崎市は、檍地域複合型施設整備事業に関するサウンディング調査に着手する。民間事業者等との対話を通じて、生涯学習と地域活動の拠点としての機能向上や、隣接する公園との一体的な活用に向けた意見・提案を求める。12月15日~2023年3月31日に個別対話を行うとともに、23年1月20日に説明会と現地見学会を開催する。

 18年2月に策定した「公立公民館等整備及び長寿命化計画」に基づき、市は今後、檍公民館・木花公民館・住吉公民館・大淀公民館の4つの公民館の建て替えを計画しており、直近では檍公民館(吉村町大田ヶ島甲403-1)の建替計画を進めている。

 このうち檍公民館に関しては、隣接する檍地域事務所の機能を集約し、現在地の北側に位置する江田原ふれあい広場(約6900m2)の一部に移転新築する予定でいる。建設地の面積は約3700m2、新施設の延床面積は約1400m2を想定。施設の役割に関しては、「生涯学習と地域活動の拠点」及び「地域防災の拠点」を掲げる。

 現時点の構想では、公民館機能として、多目的ホールや会議室、調理スペース、図書スペース、フリースペースを、また、地域事務所機能として、執務室や会議室、相談室、檍地区社会福祉協議会、檍地域まちづくり推進委員会を設ける方針。駐車場は現在と同等の約55台を確保する。複合型施設の事業費として約7億円を見込む。

 こうした複合型施設の整備に際して、生涯学習及び地域活動の拠点としての機能向上や隣接する公園との一体的な活用、施設内での民間の事業実施や民間による施設整備、持続可能な施設運営、まちづくりのためのコストの縮減、収入の確保を模索するため、民間事業者を対象としたサウンディング調査を実施する。

 事業スケジュール案によると、22~23年度にサウンディング調査を実施し、調査結果等を踏まえた上で、23年度に事業方針を検討する。24年度中頃~27年度に複合型施設整備に係る設計・工事を行い、27年度に移転する予定でいる。

 サウンディング調査の対象者は、調査に興味を有する「法人または個人事業主」「利用者や地域住民の利便性、快適性を高める事業を実施する地域活動団体」。特に業種は指定しない。調査結果を基に事業化の可能性を検討し、事業化する場合には、公募で事業者を選定する際の審査で、調査に参加した事業者に対して加点を行う。

 調査項目は、①利便性・快適性の向上のための機能として実施可能な民間事業の内容(カフェ・コンビニ・病院など)と実現の可能性②公園を活用した民間事業の内容と実現の可能性③施設整備の手法及び実現の可能性④施設整備後の施設の一体的な管理⑤民間事業実施のために必要な整備内容や施設の使用期間⑥地域貢献や事業実施にあたって行政に求めたいこと―など。

 調査のスケジュールは、▽参加申込受付=12月15日~23年3月17日▽説明会及び現地見学会=23年1月20日▽個別対話の実施日時の連絡=随時▽個別対話の実施=12月15日~23年3月31日▽調査結果の概要公表=23年5月―を予定。23年1月20日に説明会及び現地見学会を開催する。参加は任意。

 サウンディング調査への参加に要する費用は、事業者の負担とする。必要に応じて、追加調査(対話)や文書照会、アンケート等を行うことがある。

 サウンディング調査の実施要領や申込書、関連資料は、ホームページで確認できる。申し込み先及び連絡先は、地域振興部地域コミュニティ課管理係(〒880-0805宮崎市橘通西 1 丁目1番1号、電話0985-21-1714、FAX0985-22-0200、メール01suisin@city.miyazaki.miyazaki.jp)。

サウンディング調査の実施要領