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宮工生が鉄筋・型枠に挑戦 東京朝日ビルドが出前授業

      

▲写真は出前授業の模様

 躯体専門工事業の株式会社東京朝日ビルド(三重野裕之取締役社長、本社=埼玉県草加市)は、12月13日に県立宮崎工業高等学校で出前授業を開講した。同校の建築科2年生を対象に、座学で型枠工事や鉄筋工事の内容を説明したほか、実習として型枠の建て込み作業や壁・梁の配筋結束作業、床配筋作業に生徒が挑戦した。

 同社は、竹中工務店グループの躯体専門工事会社として、主に関東圏で事業を展開。その傍ら、社会貢献活動の一環として、全国の工業高校で建築の要となる鉄筋・型枠工事の魅力を伝える出前授業を開講している。2015年にスタートした出前授業は、20年までに宮崎工業高校を含む全国の10校で20回開催した。

 当日は、九州内の工業高校等を卒業した同社の社員が、座学や実習で生徒を丁寧に指導。座学では、建築工事で使用する鉄筋の種類のほか、鉄筋を組み、型枠にコンクリートを流し込んで、基礎と建物を一体化して造る鉄筋コンクリート造の仕組みを解説するとともに、建設業に対するイメージについて意見を交わした。

 実習では、生徒達が各班に分かれて、型枠の建て込みや壁・梁の配筋結束、床配筋にそれぞれ挑戦。鉄筋の結束では、初めて使う工具や未経験の作業に苦戦しながらも、作業を進める中で徐々にコツを掴んでいた。型枠の建て込みを終えた男子生徒は、「職人の方々に分かり易く教えていただき、楽しみながら体験できた」と話した。

 宮崎工業高校を卒業し、同社で型枠工事を担当している中島幹太さんは「出前授業を通じて、建設業により興味をもってもらいたい」と話した。三重野社長は、「授業で経験することが難しい型枠や鉄筋の作業をプロと一緒に行うことで、建築分野のものづくりを体感し、その魅力や楽しさを学んでもらいたい」と期待を込めた。