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高校生に建設業の魅力PR、出前講座と見学会 宮崎建協

      

▲写真は出前講座、現場見学会の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会(藤元建二会長)は11月8日、県立宮崎工業高等学校の生徒を対象とした出前講座と現場見学会を開催した。同校定時制の生徒を対象に、建設業に関する講義を行ったほか、宮崎市内のマンション建設工事の現場を見学し、参加した生徒達が建設業に対する理解と興味を深めた。

 同協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)に積極的に取り組んでいる。

 出前講座では、川浦幸治氏(龍南建設株式会社)が講師を務め、自身の経験を交えながら、建設業に入職したきっかけや構造物が完成するまでの工程、発注者・施工者・設計者のそれぞれの役割、技術者と技能者の違いなどを紹介。このほか、建設工事に於ける様々な工種や、建設業を支える最新技術等について解説した。

 現場見学会は、吉原建設株式会社が施工を請け負う宮崎市内のマンション建設工事の現場で開催。現場担当者の鍋倉紘一朗氏が、工事の概要や現在の進捗状況などを説明した。生徒達はその後、施工中の左官工事や造作工事、クロスの施行状況などを見学したほか、住居のベランダや室内を見学し、担当者から説明を受けた。

 同校の蔵富智尋さんは、「建設業の役割や工法を知ることができ、やりがいのある仕事だと感じた」と話した。吉原建設の鍋倉氏は、「見学会が建設業に興味を持つきっかけになり、将来の進路の選択肢として考えてもらえれば」と期待を込めた。