▲写真は訓練の模様
都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)は11月6日、都城市山田町のかかしの里で、大規模災害の発生を想定した「炊き出し訓練」を3年ぶりに開催した。同社の従業員やその家族125人が参加し、真剣な表情で訓練に取り組む姿が見られた。
甚大な被害の自然災害が各地で頻発している現状を踏まえ、有事の際にいち早く迅速な復旧態勢が取れるよう取り組んでいるもの。同社は、災害時に地域住民を社屋に受け入れる体制を関係機関と確約しており、200人分の非常食などが用意されている。
概要説明で同社の久保幸蔵常務は、新潟県糸魚川市の大規模火災の際、生コンクリート車が消火活動の大きな力になったことを例に挙げ、建設業が災害時に重要な役割を担っている点を強調。そのうえで、災害時にはまず自身の命を守ることが重要と説いた。
このほか、普段予想もしないことが災害時には起こるとして、「常日頃から災害に対する準備と心構えをしておくことが必要不可欠」と話した。
訓練では、参加者がコップを使って生米を包装食袋に詰める作業に真剣に取り組み、大鍋に敷き詰めるまでの一連の流れを確認した。また、棒と布を使った簡易担架の作成体験も行い、実際に作成した担架で人を乗せて搬送できることを確認した。
訓練終了後には、パークゴルフ大会やバーべーキュー大会も開かれ、参加者はスポーツや食事会を通じて、互いの親睦と交流を深めていた。