▲写真は挨拶する中馬副会長、研修会の模様
東諸地区建設業協会と宮崎県土木施工管理技士会東諸支部(藤元建二会長・支部長)は、10月4日に「宮崎県土木工事に係る技術研修会」を開催した。研修会に参加した会員企業の技術者らが、工事検査の目的や法令上の位置付けのほか、施工上の留意点や建設行政の動向と展望などについて熱心に学んだ。
藤元会長に代わって挨拶した中馬洋一副会長は、従事者の高齢化や若年層の入職者不足により、建設業界が慢性的な人手不足に陥っていると指摘。魅力ある建設業を発信し続け、業界で働く人達がやりがいを実感できるような取り組みが必要と述べた。
研修では、宮崎県工事検査課の小山田智専門員と梅ケ谷浩専門員、宮崎県県土整備部高岡土木事務所の春田博文工務課長が講演。小山田専門員は、公共工事の定義やその特性を図解し、工事検査の重要性について分かり易く解説した。完成検査前の問題点の把握と対策、補修の可能性も考慮した余裕のある工程管理などを求めた。
施工上の留意点をテーマに講演した梅ケ谷専門員は、法面工事の現状と問題点について、関係団体との意見交換会の内容を引用しながら説明。技能者の高齢化による作業工程の遅延や、人手不足により災害時の緊急施工を管外業者へ頼まざるを得ない現状に警鐘を鳴らし、技能者の育成を最重要課題として業界全体で対処する必要性を訴えた。
一方で、「建設行政の動向と展望」について講演を行った春田工務課長は、、国や県の働き方改革の動向や取り組みにについて、資料を用いながら解説。建設業の課題解消のためにも、積極的に働き方改革を推進する必要があるなどど話した。