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ビジネスチャンス創出、変化に挑戦 中央会青年部が大会

      

▲写真は挨拶する横山会長、堀之内会長、式典の模様

 宮崎県中小企業団体中央会青年部(横山義和会長)は、10月15日に宮崎市内で「中央会青年部第27回県大会」を開催した。大会には、県内各地から青年部員約40人が参加。「温故知新~共に目指す未来のために~」を大会テーマに掲げ、本県の経済を牽引し、地域活性化の担い手として新たな道を切り開くことを宣言した。

 中央会青年部は、様々な業界を担う若手経営者や後継者等を部員とする25の組合青年部と個人会員3人で組織し、約520人の会員を有する県内でも最大規模の異業種集団。組合・業界の発展に寄与する人材の育成に向けて、資質向上や相互交流を目的とした研修会・交流会のほか、こども向け職業体験イベントなどを開催している。

 大会式典で挨拶に立った横山会長(宮崎地区電気工事業協同組合青年部)は、世界情勢の急速な変化に伴う物価高騰や長期化する新型コロナウイルス感染症の影響で、国内経済や様々な業種の景況が悪化していると指摘。「事業承継問題や働き方改革への対応も相まって、財務基盤の脆弱な中小企業は厳しい経営環境にある」とした。

 一方で、青年部の会員が一堂に会し、資質の向上や情報交換、異業種連携の促進を図る今大会の開催趣旨などを説明した上で、「会員間の交流から新たなビジネスチャンスを創出し、変化に挑戦し続けることで、県内商工業の牽引役として、県内経済や地域社会全体の活性化に向けて、その力を大いに発揮したい」と意気込みを語った。

 中央会の堀之内芳久会長は、青年部の更なる事業展開に期待を込めて挨拶。宮崎県の河野俊嗣知事は、物価高や台風といった危機的状況に対して「将来を見据えた取り組みを展開してもらいたい」と呼び掛けた。株式会社商工組合中央金庫宮崎支店の蓬田悠支店長は、変化に対応するための中小企業のサポートに努めていく考えを示した。

 大会式典では、中央会青年部の総意として宣言を決議。「変化する状況にひるむことなく、創意工夫と機動力を惜しみなく発揮しながら、仲間たちとともに現状の打破と新たなビジネスチャンスへの挑戦を続けることで、宮崎の経済を牽引し、活性化の担い手として新たな道を切り開く」と力強く宣言した。

 当日は、株式会社くしまアオイファームの池田誠代表取締役会長を講師に招き、「不可能を可能に変える!過疎地域農業ベンチャーによる地域再生戦略」をテーマに基調講演を行ったほか、中央会青年部の上山泰寛顧問と中村鉄平顧問、横山会長がパネリストとなり、青年部の魅力や活動意義について意見を交わした。