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功労者を表彰、予防行政など学ぶ 消防用設備等実務研修

      

▲写真は、挨拶する坂元理事長、表彰受賞者、研修会の模様

一般財団法人宮崎県消防設備協会(坂元耕三理事長)が主催する2021年度「消防用設備等実務研修会」が、宮崎県と宮崎県消防長会の後援のもと、1月19日に宮崎市内で開催された。協会員や消防機関の職員、防火関係者らが参加し、消防設備関係功労者等表彰受賞者の功績を称えたほか、最近の予防行政の動向など学んだ。

 式辞を述べた坂元理事長は、近年の自然災害や大規模火災による被害を踏まえ、協会として関係機関と更なる連携を図りながら、自衛消防組織の充実、消防設備の適正な維持管理に取り組み、時代の変化に的確に対応した事業展開に努めていく考えを示した。

 表彰式では、消防設備等の適正な設置や維持管理に尽力し、協会の発展に貢献した坂田守彦氏(有限会社旭消防設備)と鈴木茂氏(株式会社黒木電気工事店)、特別表彰を受賞した佐藤義美氏に対して、坂元理事長から表彰状と記念品が贈られた。

 来賓挨拶で宮崎県総務部危機管理局消防保安課の佐藤勝重課長は、県内の出火件数が増加傾向にあることや住宅用火災報知器の設置率が全国平均を上回っていることを説明。消防設備の適切な維持管理の重要性を強調しつつ、消防防災体制の充実に意欲を示した。

 宮崎県消防長会の杉村廣一会長(宮崎市消防局長)は、二酸化炭素消火設備による事故が多発し、再発防止に向けて安全対策を周知したことを説明。また、自然災害等をはじめとする不測の事態への対応に全力で取り組む考えを示し、協会員へ理解と協力を求めた。

 研修会では、総務省消防庁予防課の田中康至氏が「最近の予防行政の動向」と題して講演。消防用設備等点検報告制度の現状や民泊サービス等に於ける消防用設備の特例、AI・IoT等の新技術を活用した消防用設備等の活用促進、二酸化炭素消火設備に係る事故の事例や対応、自家発電設備の点検基準などについて解説した。